がんばれ県勢!! 北京五輪トップ > 関連記事
第7日/「航ちゃん、おめでとう!」内村選手の母・周子さん 地元諫早、拍手と歓声

|
「けがなく、無事に終わって」内村選手の演技中、じっと目を閉じ願っていた周子さん=諫早市役所
|
【諫早】「航ちゃん、おめでとう!」。諫早市出身の内村航平選手(19)が団体総合に続き個人総合でも銀メダルを獲得した瞬間、母の周子さんは、おもわず声を上げた。諫早市役所でテレビ観戦していた周子さんは、体操一家の夢を次々とかなえる内村選手の活躍を市民とともに喜び合った。
周子さんは団体戦は北京で応援したが、体操クラブ生の指導などのため十三日夕、諫早に戻った。十四日は、諫早市が市役所本館一階ロビーに設けた応援会場で、同クラブ生や市民ら約100人と一緒に、大型テレビで観戦した。
メダルがかかった六種目目の鉄棒。周子さんは内村選手と亡き祖父らが写った写真アルバムを携え、両手を胸元で合わせ、目を閉じて演技終了を待った。「けがをするな」「無事終わってほしい」。ただ、それだけを念じていた。内村選手が見事に着地を決めると、会場からは拍手と歓声が上がり、内村選手の演技が素晴らしかったことを心の中で確信した。
あん馬で2度落下。メダルは遠のいたと思われたが大逆転劇を演じ、体操ニッポンに個人総合24年ぶりのメダルをもたらした。「気持ちの切り替えがうまいんです。『マイペース』が好きな言葉だから」と周子さんは言う。北京を離れる時、「頑張っている人に頑張れとは言えない」と頑張れとの声は掛けなかった。さらに、「『うざい』と思われるのでメールなどの連絡は、こちらからはしない」とも。
そんなクールな一面をのぞかせる周子さんだが、テレビ中継で内村選手のインタビューが始まると「お母さんへの言葉がない」とおどけて見せた。そして、内村選手が「4年後には金になるよう頑張る」と語ると、小さくうなずいた。
2008年8月15日長崎新聞掲載
|