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第5日/内村・団体「銀」、体操一家の夢実現 見守り続け得た“勲章”

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「航平頑張れ」。旗を振って応援する内村選手の両親=国家体育館
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【北京=本社運動部・城知哲】「航平、おめでとう。あなたは私たちの誇りです…」。十二日、北京五輪体操男子団体決勝で、諫早市出身の内村航平選手(19)=諫早中−東洋高−日体大=が銀メダルを獲得した。内村選手は両親が同市内で経営する体操クラブで、幼いころから指導を受けて育った“サラブレッド”。体操一家が描いてきた夢が、ここ北京の地で実現した。
内村選手は諫早中3年まで「スポーツクラブ内村」に所属。卒業後、母、周子さんの「家族は一緒に暮らすのが一番」という反対を振り切って上京した。あこがれの塚原直也選手(朝日生命)と一緒に練習したい。その一心だった。15歳の少年は、東京で仲間とのアパート共同生活を選んだ。
上京後、周子さんは毎日のように電話やメールをした。だが、息子は精神的な独り立ちが早かった。甘えを断ち切って練習に励んだ。結果、中学時代は全国42位が最高だった少年が、高校3年の春、全国選抜個人総合で日本一を獲得。さらに今年5月の代表最終選考会。一躍2位に入り、19歳で五輪切符を手にした。
その試合後の表彰式。内村選手は会場の隅にいた家族を見つけ、笑顔で手を振った。周子さんの目は潤んだ。家族にとって、この日は「最高の一日」だった。
だが、内村選手の成長は、ここ北京の地でも止まらなかった。予選からエースとして日本を引っ張り、決勝でも各種目で高得点をマーク。今度は世界の表彰台に上がった。父、和久さんは「ここで演技ができて、表彰台にまで乗った。もう、何も言うことはない」と目を細めた。
幼いころから、妹の春日さん(鎮西学院高3年)と一緒に、自宅のトランポリンで遊んでいた。技ができなくて泣いたこともある。やめようと思ったこともある。それでも、両親は息子を厳しく、そして温かく見守った。そんな息子の胸に輝いた銀メダル。また一つ、体操一家に大きな勲章がもたらされた。
2008年8月13日長崎新聞掲載
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