県高校新人サッカー


 粘り強い守備で栄冠引き寄せ 失点直後に同点ゴール

 再延長後半6分、猛攻に耐えていた諫早商守備陣が、ついにこじ開けられた。残り4分足らず。落胆を隠せないDF陣に、攻撃陣から声が飛んだ。「1点いくぞ」。DFの要、應戸は思った。「あきらめちゃいけない」。その直後だった。

 MF浜田が中央から放ったロングシュート。向かい風の中、ふわりとゴールマウスに向かう。ボールは、日大GK東川が下がりながら懸命に伸ばした手をかすめ、バーで跳ね返った。落下点には「GKがはじくか、バーに当たる」と確信していたFW荒木。「どうにかして1点取りたい」。その思いを体現するように、倒れ込みながら頭で押し込んだ。

 昨秋の全国高校選手権県予選は、2回戦で日大に2−5と大敗した。新チーム発足にあたり、西信幸監督は守備の強化を第一の課題に挙げた。3年生のセンターバック2人が抜けた。その穴を埋めるため、同県予選ではFWで起用した應戸を本来のDFに戻し、練習を重ねてきた。

 攻撃力の高い日大に攻め込まれることは覚悟していた。粘り強く守って、少ないチャンスを生かして得点を奪う。勝利への道筋は見えていた。シュート数は諫早商の9本に対し、日大は23本。予想通りに、何度も何度も攻め込まれた。それを、守備陣が体を張って防ぎ続けた。

 粘り強い守備と、最後まであきらめない心が、32年ぶりの栄冠を引き寄せた。(副島)

2008年2月4日長崎新聞掲載





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