「この地で頑張る」 金城監督の妻邦子さんも胸熱く

試合後、球場の外でチームを支える控え部員たちの姿を見て、また胸が熱くなった。「こういう選手たちがいるから、きょうの結果がある。こんな選手たちと頑張りたい」。金城監督の妻、邦子さん(53)は、あらためてそう思った。
これまで、夫とともに弥富高(愛知)や全国選抜で優勝した沖縄尚学(沖縄)などを渡り歩いてきた。邦子さんは行く先々で、野球部の食事など体調面の管理をしてチームを支えた。
「野球部を強くしてほしい」。そう頼まれ、縁もゆかりもない長崎にたどり着いたのは昨年四月。特待生問題などもあったが、その中で、読書や清掃など日常生活の大切さを選手に説く夫の後ろ姿を見てきた。
昔は、厳しさだけからチームをつくっていた。今も厳しさはある。だが、「主人が宿舎でカボチャが嫌いな選手に言うの、『自分も食べるから、頑張って一緒に食べよう』って。自分もカボチャが嫌いなのを無理して」。子どもたちと同じ目線に立ち、グラウンド上の練習だけでは身に付かない、試合で重要な「人間性」を懸命に伝えようとしている。
だからこそ試合後、多くの選手が感謝した。「日常生活で精神面が磨かれた。監督は温かい父のような存在だった」
邦子さんは言う。「長崎は人も環境も温かい。私はこの地で、最後まで頑張りたい」。そして、「主人も同じことを感じてると思う。言葉にはしないけれど」。
2007年8月22日長崎新聞掲載
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