ズバリ的中 金城采配 きょう佐賀北と対戦


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【長崎日大−楊志館】全員野球で初の4強入りを果たした長崎日大ナイン。笑顔で応援席へ駆け出す=甲子園
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【本社取材班】「さあ、次は県勢初の決勝進出だ」−。第89回全国高校野球選手権大会第13日は20日、準々決勝2試合を行い、本県代表の長崎日大は楊志館(大分)に7−1で快勝、初の4強入りを果たした。選抜大会決勝と同カードとなった常葉学園菊川(静岡)−大垣日大(岐阜)は、春夏連覇を狙う常葉学園菊川が6−1で勝ち、初めて4強入りした。長崎日大は初回、上戸の左犠飛などで2点を先行すると、その後も犠打を絡めた手堅い攻めで得点を積み重ねた。エース浦口はスライダーを低めに集める丁寧な投球で、九回二死まで無四球、1失点の好投だった。常葉学園菊川は五回、石岡、伊藤の連続適時打で逆転。八回には石岡の2点本塁打などで4点を挙げた。静岡勢は34年ぶりのベスト4。第14日の21日は、常葉学園菊川−広陵(広島)、長崎日大−佐賀北(佐賀)の準決勝2試合を行う。
◆県立佐賀北(佐賀) 1963年創立。佐賀県内有数の進学校で、書道科など芸術コースも充実している。
甲子園出場は2000年の夏に続いて2度目。今大会は福井商(福井)、宇治山田商(三重)、前橋商(群馬)、帝京(東東京)を破り勝ち上がった。
部活動も盛んで、男女のバスケットボール、女子のバレーボールなどは全国大会常連。プロ野球巨人の二軍打撃コーチ岸川勝也さんは野球部OB。卒業生に女優の中越典子さんらがいる。
ハイライト 「全員野球」で快勝
初回の攻撃で完全に試合の主導権を握った。意表を突く盗塁でチャンスを広げ、二つの犠打で先制。その後も、そつのない攻撃で7点を積み重ねた。金城孝夫監督の采配(さいはい)と、それに応えたナイン。「全員野球」を体現して、長崎日大が4強に勝ち上がった。
全得点に犠打を絡めた。初回、四球を選んだ先頭の永田がすかさず二盗。出口が丁寧に犠打を決め一死三塁。続く上戸が先制の左犠飛を放った。わずか9球で奪った先制点。「データを調べる中で走れるんじゃないかと思った。ゲームの前半に動いた方が大きいので初球からいった」。金城采配がズバリ的中した。
これでリズムをつかむと、その後は送りバントを多用しながら堅実に加点。まさに「大胆かつ細心」な攻撃で積み重ねた7点だった。
長崎日大はこれまで、バントを1本決めてからでないとバットを振らせない打撃練習を続けてきた。主軸も含めて全員へ課した条件。これが大舞台で生きた。この日決めた五つの送りバントはノーミス。先制犠飛の後に2犠打を記録した3番上戸は「4番でも送るのがうちの野球」と汗まみれの顔で話した。
次はチームが初めて挑む準決勝の大舞台。柴田主将は「ずっと一戦必勝で勝ち上がってきた。次もそれは変わらない」。金城監督も「意識したらおかしくなる。うちのスタイルは変えない」と控えめな姿勢を崩さないが、チームが上昇気流をつかんだのは間違いない。県勢初の決勝、そして、その先にある深紅の大優勝旗。徐々に視界に入ってきた。(緒方)
2007年8月21日長崎新聞掲載
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