柴田が同点打、永田は決勝打

最後まであきらめなかった。そして、全員の力で勝利をもぎ取った。終盤、鮮やかな逆転劇を見せた長崎日大が、堂々の8強一番乗りを果たした。
3点リードを終盤に逆転される苦しい展開。だが、選手たちの集中力は途切れなかった。1点を追う八回、ミスはあったが、下位打線が二死二塁と得点圏に走者を進めて、望みをつないだ。
ここで打席に立ったのは、この日、失点につながるチーム唯一の失策を記録していた9番柴田主将。「自分が何とかしたかった」。外角の直球を逆らわずにはじき返すと、鋭い打球が左翼線へ抜けた。続く永田も「その時を覚えていないほど集中していた」。三遊間を破る適時打で、柴田が再逆転のホームを踏んだ。
金城孝夫監督は、京都外大西のエース本田の球速以上に伸びてくる直球を警戒していた。「高めのボール球には手を出すな」。直前練習で、そうアドバイスしていた。本田が登板した五回以降、一回り目は全員が倒れた。だが、土壇場で選手たちは奮起した。下位打線が重い直球に負けなかった。エース浦口だけに頼らない。「うちは浦口1人で勝てるチームじゃない」(金城監督)。まさに全員でつかんだ勝利だった。
この試合、終盤の逆転劇が際立ったが、犠打で走者をきっちり得点圏に送る日大野球は健在。「普段通りの野球」でつかんだ8強進出でもある。記録的な暑さが続く今年の夏。長崎日大の「熱い夏」は、まだ終わらない。(緒方)
2007年8月18日長崎新聞掲載
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