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第62回国民体育大会 秋田わか杉国体 <第10日>
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2007年10月9日長崎新聞掲載
松本(南島原TAC)集中の一投 成年女子やり投げで2位

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【陸上成年女子やり投げ決勝】4年連続入賞となる2位に入った松本百子(南島原TAC)=秋田市、県立中央公園県営陸上競技場
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大雨の中の3投目。50メートル52の大遠投をした瞬間「泣きそうになった」。職場の人たち、恩師、仲間、そして母親…。いろんな人たちの顔が頭に浮かんだ。成年女子やり投げで2位入賞した松本百子(南島原TAC)は「自分の力だけではなく、長崎のみんなの力」。そう喜びを表現した。
約2カ月前に右足甲の靱帯(じんたい)を損傷。今大会まで「全力で投げていなかった」。国体スタッフ陣も「今回の百子は4、5番手」という見方が大勢を占めていた。だが、高校時代から何度も日本一に輝いた経験があるアスリートは、周囲の期待や声援をエネルギーに変えるすべを知っていた。
1、2投目までは38メートル、42メートル。3投目に結果を出さなければ入賞さえなくなる。ここで、林田義博コーチ(南島原市教委)の「思い切りいけ、集中しろ」というげきが飛んだ。長崎のスタッフ、選手らの声援も聞こえた。「体中のアドレナリンが分泌した」。長崎勢の期待を乗せたやりは、50メートルラインを越えた。
現在、同市のデイサービス加津佐荘で働きながら、競技を続ける。「大会出場などで不在にすることも多いのに、理解して助けてもらっている。本当に支えられてます」。最終6投目に逆転され、優勝こそ逃した。でも、今、やれるだけのことはやれた。2位入賞の一投は、恩返しの一投でもあった。(城)
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