第62回国民体育大会 秋田わか杉国体 <第4日>
2007年10月3日長崎新聞掲載
森(西日本スポーツアカデミー)が2位 競泳成年男子200メートル個人メドレー

森隆弘(西日本スポーツアカデミー)
【競泳成年男子200メートル個人メドレー決勝】昨年の優勝に続き、2位入賞を果たした森隆弘(西日本スポーツアカデミー)=秋田市、県立総合プール
 8月末に世界競泳に出場して銅メダルを獲得したばかり。疲れは当然残っている。来春の日本選手権、その先にある最大目標の北京五輪のことを考えれば、欠場という選択肢もあったはずだ。それでも、成年男子二百メートル個人メドレー森隆弘(西日本スポーツアカデミー)は出た。そして、現時点の力を振りしぼり、2位入賞を果たした。

 「長崎県のために」という思いが、一番の理由だった。北京五輪を目指して復帰した自分を、縁もゆかりもなかった長崎は支えてくれている。自分ができること。入賞して天皇杯順位に貢献するだけではない。「少年の選手たちと一緒に戦い、いい泳ぎを見せることによって、子どもたちに夢を与えたい」。欠場するという考えは頭に浮かばなかった。

 連覇はならなかった。出るからには優勝したい。負けた悔しさはある。それでも納得できるレースだったとも思う。「平泳ぎで前に伸びていくイメージ、感覚がよかった。来季に向けていい試合になった」

 五輪切符が懸かる日本選手権まであと半年。世界競泳に出て「強い選手はすごく練習している」とあらためて実感した。体に負担がかかるかもしれないが、初心に戻り、距離にこだわって練習しようと決めた。すべては北京でメダルを取るため。「勝負は来年。それに向けて気持ちは高まっている。自分の力を信じて頑張りたい」と思う。(副島)