|
|
鮮やかに古豪復活、39年ぶりV
鮮やかに古豪が復活した。実に78季、39年ぶりの優勝を飾った長崎商。準決勝で逆転勝ちした勢いそのままに、佐世保実との伝統校対決を制して第1代表を勝ち取った。
持ち味の強力打線がつながった。初回から攻守の歯車がかみ合い、着々と点差を広げた。八回には小森が初球の甘く入ったカーブを狙い打ち。右翼席へ2点本塁打をたたき込んだ。「打った瞬間に入ると思った」。“打の長商”を象徴する一発だった。
一方、修正が必要な点も見つかった。この日は八、九回に失策、押し出しなどで4点を失い、最後は相手の走塁ミスに助けられてのゲームセット。田原主将は「最後は自分たちのミスで流れを悪くした。九州大会までに一つでも直したい」。やらなければならないことも分かった。
1987年の夏以来、甲子園から遠ざかっている。平成に入ってからの県大会優勝も6年前のNHK杯だけ。その夏は、決勝で波佐見に敗れた。そんな苦しい時代を経て、ようやくつかんだ選抜への挑戦権。「絶対に甲子園切符を持って帰る」(田原主将)。優勝という結果は、以前の長崎商が持っていたプライドも取り戻させてくれた。
久しぶりの優勝旗。高々と掲げて、ダイヤモンドを一周した。西口監督は「過去の偉大な先輩たちを見習いながら、このチームで新しい伝統をつくっていきたい」。数々の実績を誇る伝統校が、閉じかけていた新たな歴史の扉をこじ開けた。(緒方)
2007年10月17日長崎新聞掲載
|
|