ベスト8を懸け激突 好球必打と機動力が鍵
第87回全国高校野球選手権大会本県代表の清峰は、大会第11日の3回戦第3試合(16日13時30分)で、優勝候補筆頭の大阪桐蔭(大阪)と激突する。今春、昨春の選抜優勝校を相次いで撃破し波に乗る清峰。だが、大阪桐蔭は破った2チームより実力は数段上だ。これまで以上に精度の高いプレーが求められる。対策を探った。(運動部・西隆志)
並外れた数字が並ぶ。エース辻内は1回戦の春日部共栄(埼玉)戦でプロを含む国内左腕史上最速の「156キロ」を記録。2回戦では藤代(茨城)を相手に大会タイ記録となる19三振を全員から奪った。
打線も盤石だ。プロのスカウトが熱い視線を送る主砲平田は走攻守三拍子そろった強打者。2回戦では高校通算66号を弾丸ライナーで左翼席に突き刺した。5番にも初戦で1本塁打、5打点を挙げた1年生スラッガーの中田が座る。中田は投げても最速146キロの直球を武器に、2回戦で好救援を見せた。
強敵だが攻略法はある。辻内は力で押すタイプで、細かい制球力はない。だが、183センチの長身で角度があり、球が手元で伸びるため、藤代打線は高めのボールに手を出していた。
清峰打線はストライクゾーンの見極めが大切。追い込まれるまで速球を捨て、カウントを稼ぎにくる100キロ台のカーブを狙い打つ手もある。また大型チームのもろさか、時折緩慢なプレーを見せる。清峰は1番広瀧、5番木原ら走力のある選手が多い。済美(愛媛)戦のように、走者と打者の共同作業で相手バッテリーを揺さぶりたい。
エース古川の粘投も不可欠。大阪桐蔭打線は直球にめっぽう強い。「狙われても絶対に打たれない自信がある」というスライダーを有効に使うべきだろう。古川は「カウントを取る」「ボールにする」2種類のスライダーを駆使できる。直球はその伏線として打者の内角高めを突き、上体を起こすぐらいに止めておいた方が無難だ。
「同じ高校生。全力でぶつかれば何とかなる」と大石剛主将。過去2戦のように恐れず、ひるまず、立ち向かっていけば活路は開けるはずだ。
◆私立大阪桐蔭高(大阪) 大阪産大高大東校舎から1985年、現校名に改称。中高一貫教育の男女共学。「類制」を採用。東大・京大など難関国立、私立大進学を目指すI・II類。野球、ゴルフ部など体育芸術コースのIII類がある。プロゴルファーの宮里聖志、優作兄弟をはじめ、プロ野球の中村(西武)、西岡(ロッテ)ら多数のプロスポーツ選手を輩出している。野球部は第73回大会(1991年)で初出場初優勝。部員は52人。
|