全国高校総合体育大会(千葉きらめき総体) 第2日
2005年8月3日長崎新聞掲載
女子やり投げ/松本(口加3年)総体初V

 【本社取材班】全国高校総合体育大会(インターハイ=千葉きらめき総体)第2日は2日、千葉県内で18競技を行い、真夏の高校日本一を競う熱戦が本格的に始まった。

 本県勢は14競技に出場。陸上女子やり投げの松本百子(口加)が50メートル51の好記録で危なげなく優勝、本県に第1号の金メダルをもたらした。柔道男子個人73キロ級の木下広大(小浜)は5位に入賞した。

 バスケットボール女子の長崎女は1回戦で静岡商(静岡)に79―60の順当勝ち。バレーボール男子の大村工は予選で松山工(愛媛)を破り、決勝トーナメント進出を決めた。ソフトボール女子の九州文化学園も雄山(富山)に快勝した。

 レスリング団体は島原工が2回戦で米沢工(山形)に6―1と快勝、3回戦に駒を進めた。ボクシングはバンタム級の八戸祐一郎(小浜)、ライト級の氷室貴成(長崎南)がともに判定で1回戦を突破した。

 柔道男子団体の西海学園は決勝トーナメント2回戦で敗退。バドミントン団体男子の西陵は3回戦で、女子の長崎女は2回戦で敗れた。テニス団体男子の海星は2回戦で、女子の佐世保北は初戦で敗退。ハンドボール男子の長崎日大、女子の佐世保商、バスケットボール男子の長崎西はいずれも初戦で姿を消した。

 弓道団体男子の海星と女子の純心女、なぎなた団体の松浦はいずれも予選を突破できなかった。

 第3日の3日は22競技が行われる。

松本百子(口加3年)
全国高校総合体育大会(千葉きらめき総体)で2日、陸上女子やり投げの松本百子(口加3年)が、50メートル51の好記録で県勢第1号の金メダルを獲得した。メダルをかじり、笑顔がはじける松本=千葉市、千葉県総合スポーツセンター陸上競技場

重圧はねのけ再び頂点 松本

 前夜はなかなか寝付けなかった。布団に入り、目を閉じるとなぜか涙がこぼれた。1週間前から続く緊張がピークに達していた。親友と電話で話し、気を落ち着かせようとした。「やれる。やれるさ」。自分に言い聞かせた。こんなに張りつめた感覚は初めてだった。

 予選。体が硬く、思うように動かなかった。1投目44メートル07。2投目42メートル95。予選通過記録の44メートル50に届かなかった。「ビビりました。親も、林田義博コーチも3投目は見られなかったらしいです」。3投目は49メートル15。やっと越えた。ヒヤヒヤの予選トップ通過だった。

 決勝1投目。もう予選ほどの緊張はなかった。何も考えず、思いっ切り投げた。やりは左右に揺れながら、誰よりも高く、長く、遠くへ飛んでいった。50メートル51。すべてを懸けた一投で、腰を痛めてしまった。

 国体などで日本一の経験はある。でも、インターハイはやはり特別だった。「終わってホッとしました」。昨年の国体で樹立した54メートル34の日本高校最高記録には及ばなかった。「記録更新は今年の国体に取っておこう」と思う。

 ナイター照明に照らされた表彰台で金メダルをかみ、おどける少女の顔は、喜びと安堵(あんど)感に包まれていた。 (副島)


柔道男子73キロ級/木下が5位入賞

木下広大(小浜)
柔道男子73キロ級で5位に入った木下広大(小浜)=成田市体育館
 柔道個人73キロ級の木下広大(小浜3年)が5位入賞。昨年に続き小浜勢が個人入賞を勝ち取った。増永喜久次監督は「上位に絡めるとは思っていた。持ち味の力強さを発揮した」と目を細めた。

 初戦から3回戦まではオール一本勝ち。3試合とも得意技の肩車で技ありを奪い、リズムをつかんだ。「普段より技に入りやすかった」と木下。準々決勝は優勢負けを喫したが、「内容は悪くなかった」。

 前哨戦の全九州大会は2回戦で敗退。思うように技が決まらず、不調だった。その後、インターハイに向け徹底的に組手を磨いた。木下は「基本に立ち返ってやってきたことが勝因。だが、入賞しても負けは悔しい。やっぱりメダルが欲しかった。国体で結果を残したい」と新たな目標を掲げた。