64種類 作業急ピッチ
県内すべての高校約百校の生徒たちが、長崎ゆめ総体(全国高校総合体育大会)で本県を訪れる全選手、監督ら約三万三千人にプレゼントする手作り記念品の作製に励んでいる。生徒たちのアイデアがいっぱい詰まった自信作ばかりだ。
県内の長崎、中、佐世保の三地区の担当校計二十一校が試作品を作り、これを基にして県内全校で六十四種類を作る。大会まで九十日を切り、生徒たちは急ピッチで作業を進めている。
北松鹿町町の鹿町工(下保幸校長、五百五十八人)は「佐世保こま文鎮」五百個、「プラスチックコップ」二百五十個、「キーホルダー」千個の製作を担当する。
「文鎮」は民芸品の佐世保こまをモデルにし、真ちゅうが素材。高さ約三センチのこまが取っ手となり、これを組み合わせる重しは棒(直径三センチ、長さ約十センチ)と六角形(一片約四センチ、厚さ約一センチ)の二種類。いずれも黄金色に輝き、ずしりと重い。

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手作り記念品の「佐世保こま文鎮」の製作に励む機械科の生徒たち=北松鹿町町土肥ノ浦免、鹿町工
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製作の中心は機械技術部員たちで、春休みからコツコツと作り続け、これに機械科の二、三年生が授業で加わっている。旋盤にはめ込んで削るなど、すべて手作業だ。
部員で二年生の平野遼君(17)は「春休みは補習の後にほぼ毎日、三時間から五時間ハマって作った。どんな選手に渡るか分からないが、喜んでもらえると信じている」。
同じ二年の小川文明君(16)は「一時間で作れるのは十個前後。こまの模様は削り方で一つ一つ微妙に異なり、すべて世界で一つの品。ゆめ総体にかかわっているという実感もわき、楽しんで作っている」、三年の村木栄一朗君(17)は「磨けば磨くほど輝きが増し、作りがいがある」と心を込める。文鎮の色付けは、県北地区などの六校が引き継いで仕上げる。
このほか、瓊浦の「うちわはた」、五島の「ミニバラモン」、波佐見の「陶器ペンダント」、上対馬の「アワビのキーホルダー」、島原工の「子守人形」など郷土色豊かな力作ばかりだ。
記念品に製作した生徒たちの名前こそないが、選手たちへの「もてなしの心」はしっかり刻み込まれている。
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