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<5完>
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すべてに一生懸命
一度、全国大会を経験したことが指導者人生の転機になった。「やっぱり全国で勝ちたい。そのためには、こんなチームをつくらなければという欲が出た」。教員採用されてから実に18年目の一昨年夏。初めてインターハイに出場した長崎西高バスケットボール部監督の後藤慶太は、大舞台を契機に全国をにらんだチームづくりを模索するようになった。
この指導者の意識改革は、同時に選手たちの意識も変えることになった。昨年はライバル長崎東高にインターハイ出場を阻まれたが、長崎ゆめ総体イヤーの今季は、ここまで県内無敗。九州王者、全国上位入賞を狙える実力をつけている。
体力と精神力を
大学卒業後、壱岐商高と野母崎高で計11年間、主に女子部を受け持った。当時は「自分がこんなにやっているのに、何でおまえたちは応えてくれないのか」という意識で厳しくチームを指導。結果、夏合宿中に生徒が逃げ出してしまったこともあった。それでも「環境が整った大規模校に行かせてもらえれば、自分はいつでも勝てるというおごりがあった」。
8年前、その願いが通じ、長崎西高に転任。しかし、大会直前に主力の故障などが続き、6年間は県内無冠。「おれは一生勝てないかもしれない。もうやめようか…」。自信を失いかけていただけに、一昨年のインターハイ出場は大きかった。後藤の「県で勝つことが精いっぱい」という意識を変えてくれた。

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「体力、精神力がなければ勝てない」という理念でチームをつくる後藤慶太・長崎西高男子バスケットボール部監督=長崎市、三菱重工総合体育館
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県高体連事務局担当のため、他の指導者と比べて、練習に携わる時間は少ない。だが、それをハンディとは考えない。「この仕事のおかげで、各競技の素晴らしい指導者と会えた。これが大きい」。強いチームの監督から、どん欲かつ柔軟に指導法を吸収。そして、「バスケを通じての人間づくり」という指導の基本理念を導き出せた。「強い監督は生活指導が徹底している。勝つことは後からついてきている」。技術より先に、体力、精神力の養成に力を注ぐ。
高さに負けない
その指導を如実に表現しているのが、長崎西バスケの最大の特徴「ディフェンス」だ。
後藤はまだ全国1勝を挙げていない。「でもね、目標は高い方がいい。生徒たちには全国制覇だと言っている」。そのために必要なのが、全国の高さに負けないディフェンス力。「長崎西は勉強もバスケも私生活も一生懸命にやる、という姿を見せたい。それができれば結果はついてくると思っているんです」
長崎ゆめ総体は、高校日本一という指導者の“ゆめ”への出発点になりそうだ。
(運動部・城 知哲)
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ごとう・けいた 長崎市立片淵中から本格的にバスケットボールを始め、3年時の全国中学大会で4位入賞。中学時代のポジションは、身長が低かったためガード。その後はフォワード、センターと長崎東高、福教大を通じて全ポジションを経験した。大学4年時に学生東西対抗候補に選出。長崎市出身。41歳。
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