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選手のやる気大切に
7年前に発足した長崎ジュニアヨットクラブの代表コーチを務める。その1期生、現・海星高の2年生5人が昨夏のインターハイで大活躍。デュエット準V、ソロ3位という成績を残した。昨年10月の全日本オープンFJ級選手権でも海星勢はワンツーフィニッシュを決めており、長崎ゆめ総体では堂々の優勝候補に挙がっている。
三島由之は「インターハイはヨットの甲子園。特に今年はマイナー競技が注目してもらえるチャンス。ぜひ金メダルを取らせたいですね」。
各年代に応じて
「サーファーになってやろうという軽い気持ちだった」。神奈川県横浜市出身の三島は、逗子開成高入学と同時に「格好良さを求めて」ヨット部の門をたたいた。ところが、これが誤算だった。「軍隊か逗子開成かという感じの練習。朝は始発電車で登校、帰りは星が出てから」。約80人入部した1年生が、半年後は1割程度しか残らないという厳しさだった。
それでも、三島はヨットに傾倒していった。3年時にはチームの副将を任され、インターハイで日本一に輝いた。「とにかく苦しかった」と言う時代だったが、この経験が、その後に選手、指導者として成長していく三島の原点になった。

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長崎ジュニアヨットクラブの生徒と一緒に艇の整備をする三島由之コーチ=長崎市、長崎サンセットマリーナ
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現在、同ヨットクラブは小、中、高校生を対象にしている。このため、指導は「決して厳しさを無理強いしない。各年代に応じた方法が必要」と心掛けている。
「子供が僕に何を求めているのか。例えば小学生なら“こんな先生がいたら毎日楽しい”と思わせる。高校生には常に一歩先の自分を考えさせる」。海星高の生徒たちには「もっとご飯を食べて体をつくろう。アテネ五輪に間に合わないぞ」と話し掛けるなど、常に選手のやる気を大切にし、やる気を起こさせる指導を続けている。
ピラミッド形を
三島は大学卒業後、山形国体の“外人部隊”として山形県の荘内銀行に入社。団体5位、個人8位という結果を残したものの、その後は紆余(うよ)曲折を経て、1999年から県体協スポーツ専門員となった。
そんな苦労があっただけに、自分を採用してくれた県、県体協への感謝を忘れない。「こんなに温かい目で見てもらえる所はない。恩返しをしたいですね」
「将来的には、五輪選手の隣で小学生が水遊びをしている。そんなピラミッド形のクラブにしたい」。地元総体を契機に、全国に「ヨットは長崎県」というステータスをつくることが目標だ。
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みしま・よしゆき 神奈川県逗子市の逗子開成高でヨット部に入部。高校3年のインターハイで日本一に輝いた。明星大卒業後は山形県の荘内銀行に入社。山形国体で団体5位、個人8位入賞。現在は長崎ジュニアヨットクラブの代表コーチとして、国体優勝など数々のジュニアタイトルを獲得。横浜市出身。36歳。
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