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愛情持ち厳しく接す
授業態度、日常生活態度の徹底。諫早高男子ソフトボール部監督、久田晴生の指導はまずここから始まる。「最近は“伸び伸び”など生徒に迎合した指導もあるが、試合だけやればいいというのは嫌い。逆に生活態度がしっかりしている生徒は、下手でもユニホームを着せる」
選手と心一つに
現代っ子には敬遠されがちな指導方針かもしれない。だが、この厳しさが結果となって表れる。監督就任3年目の昨夏、インターハイで3位入賞に輝いた。それも、入部した生徒が1人も辞めずに頑張ったという、監督と選手の心が一体となって勝ち取った“快挙”だった。
久田が指導者としてスタートするまで、実に10年という時間がかかった。師と仰ぐ同校陸上部の松元利弘監督が「あいつは苦労人」と言うように、大学卒業後はろう、養護学校など6校を転々とした。全日本代表候補にまでなった男の「ソフトができない」というジレンマ。自暴自棄になりかけたこともあった。
だが、その苦労を人生の糧に変えることができた。特に、障害を持った子供たちと過ごした3年間は大きかった。「あれがなかったら、ごう慢なお山の大将だったかもしれない」。当時の生徒たちから今でも届く「頑張ってます。頑張れ」というメール。「今の僕の支えになっている」

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気迫あふれるノックで選手を鍛える久田晴生・諫早高男子ソフトボール部監督=諫早市、諫早高グラウンド
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この経験のほか、自らも佐世保西高時代、恩師である藤原晃監督から厳しく愛情あふれる指導を受けた。それだけに、普通校の子供たちには注文を付ける。「文武両道できついと言いたがるが、何のハンディもなく、自宅に戻れば食事も風呂も用意してある。厳しい練習ぐらいやれて当然ではないでしょうか」
技術面での指導は「すべて基本。何度も同じ練習を繰り返すこと」を大切にする。「応用は基本にスピードをつけること」。進学校のため練習時間は限られるが、陸上部と一緒に朝練をすることで補っている。
大舞台で成長を
昨年8月、インターハイ準決勝で敗れた後、久田は「この子たちは本当に頑張った。すごい生徒たちです…」と言って泣き崩れた。そして「この子たちのためにも、いつか必ず一番になる」と心に誓った。
そのステップのためにも、今夏の長崎ゆめ総体は絶好の機会。県新人大会は結果を出せなかったが、「子供たちは大舞台を踏むことで人間的に成長できる。何としても代表権を取らせたい」。熱血漢は、夏の巻き返しに闘志をみなぎらせている。
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ひさだ・はるお 佐世保市立皆瀬小1年からソフトボールを始め、佐世保西高2年時に捕手として全国選抜大会に出場、準優勝に輝いた。東京学芸大進学後は1年からレギュラー入り。投手、打者として全日本ユース代表候補、関東学生選抜に国立大選手として唯一選出された。佐世保市出身。34歳。
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