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スポーツ振興
長崎ゆめ総体でボート競技が開かれる西彼琴海町。吉田恒雄・町高総体事務局長が目を輝かせる。「これで充実した県大会が開ける。西日本規模の大会も誘致したい」
期待の的は、競技用に町内に整備される新ボートコース。これまでの四レーンを六レーンに広げ、浮桟橋も設置される。事業費約一億五千万円は県が負担。将来のスポーツ振興に向け、夢は広がる。
「一過性のスポーツイベントに終わらせたくない」。ゆめ総体関係者が抱く共通の願いだが、多くは大会準備に追われ、先を見通せない。その中で、競技開催を契機に地域財産として残す試みも一部で始まっている。
なぎなた競技の開催地、松浦市のスポーツセンターでは週に一度、児童らがなぎなたに励む姿が見られる。地元での普及を目指して一昨年夏、同市などが子ども教室をつくり、地元の小学校教諭が基礎を指導している。

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松浦市で競技開催されるなぎなたの普及を目指して発足した子ども教室=松浦市、松浦スポーツセンター
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競技開催が決まってから、県立松浦高にはなぎなた部も発足。熱は徐々に高まっている。市教委は「指導者確保など課題も多いが、続けられる態勢を築きたい」
観光再生狙う
すそ野はビジネスにも広がっている。来県者の玄関口となる長崎空港(大村市)の売店には「2003長崎ゆめ総体」の文字入りのTシャツ、タオルなどが並ぶ。長崎空港ビルディングが盛り上げを図って販売を始めた。同ビルは「大会本番で売り出す土産品も企画中」と意気込む。
「オフシーズンの真夏に書き入れ時がやってくる」。南高小浜町の小浜温泉観光協会は、時ならぬ繁忙期に期待する。宿泊施設が充実した小浜、雲仙の温泉街には、町外での競技関係者、応援者も含め二万人を超える宿泊が見込まれるためだ。
宿泊者は総勢四十万人と予想され、冷え込んだ本県観光業界に朗報をもたらすゆめ総体。半年後に控え、一時的な恩恵に終わらせるのか、観光再生に向けた好機とするのかも、問われている。
しかし、動きはまだ鈍い。雲仙の観光関係者は「リピーター確保に知恵を絞らなければ」と話すが、具体策は見えていないのが現状だ。
その中で島原市は、全種目の各都道府県代表校が決まった時点で、各校に観光パンフレットなどを送ることを決めた。「噴火災害からの復興を伝える機会であり、修学旅行誘致の布石にもなる。短い滞在期間に『もう一度来たい』と思わせる工夫をしたい」と市商工観光課。模索が続く。
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