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大会史上、剣道競技初の離島会場となる福江市。「来島者が観光リピーターとなれば島の活性化につながる。『ゆめ総体』だから夢を大きく持ちたい」。末永文隆・市教育長は離島開催の意義をこう強調する。
観光面に期待
五島・福江実行委によると、全国から訪れる選手や監督、応援者は約三千五百人。トライアスロンの国際レース・アイアンマン五島大会時の来島者数をしのぎ、観光面での期待は大きい。
だが、本土から福江入りする交通手段はジェットフォイル、フェリー、飛行機に限られ、輸送と宿泊は切実な課題だ。
実行委は、競技期間(八月一―三日)に合わせ九州商船やエアーニッポンなどに臨時の増便を要請しており、「協力の感触を得た」と言う。台風などの悪天候で欠航が予想される場合は、選手らに早めの来島を促すなど万全の策を講じる計画だ。

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福江市の剣道競技は輸送、宿泊が切実な課題。大会本番に向け受け入れ準備が進む=福江市役所内、五島・福江実行委事務局
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民泊呼び掛け
難問は宿泊。「福江島のホテル、旅館、民宿の宿泊客受け入れは約二千五百人が限度」とされ、来島する三千五百人のうち約一千人分が不足する計算。実行委は、一般家庭などに宿泊受け入れを依頼する「民泊」を打ち出し、市民に協力を呼び掛けた。
大規模な民泊は大会史上初めて。だが、民泊協力はまだ目標の四割程度にすぎず、地域の公民館や寺などを含め検討を重ねている。
民泊に協力する福江市福江町の団体職員、濱邊廣さん(62)は「全国の人に五島をPRするいい機会であり真心でもてなしたい」。アイアンマン五島大会で昨年、米国選手をホームステイで受け入れた同市木場町の町内会長、平野洋三さん(61)は「民泊は家族の理解と協力が不可欠」と話す。
一方では「設定された宿泊料金なのに、部屋や食事内容などの待遇に差が出て、トラブルは生じないか」「万一の食中毒、マイカー送迎や観光中に事故があった場合、どこが責任を持つのか」と不安の声もある。
県高体連剣道競技専門委員長の猪原儀廣・五島高教諭は「輸送、宿泊が最大のネック。前例がないだけに運営が難しく、全国の注目も大きい」と語る。実行委は「成功すれば国体などほかの大きな大会の競技誘致に自信がつく。全国の離島を代表する心持ちで本番に備えたい」と強い意欲を込める。
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