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本県初の開催となる全国高校総合体育大会(インターハイ=長崎ゆめ総体)は七月二十八日の開幕まで半年に迫った。八月二十四日までの期間中、二十八競技が県内八市十二町一郡で行われる。参加総数は約六万人と長崎国体(一九六九年)の三倍規模。選手団や応援者など約四十万人の宿泊が見込まれ、スポーツ競技を超えた一大イベントとなる。離島を含め全県的に準備が進む中、輸送手段や宿泊施設の確保、渋滞回避など課題も鮮明になってきた。観光県長崎の真価も問われる「舞台づくり」の現状をリポートする。

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総合開会式が行われる長崎市総合運動公園かきどまり陸上競技場。関係者は「参加者2万人を支障なく誘導できるかが最大の課題」と口をそろえる
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「最大の難関」は大会初日に訪れる。
七月二十八日午前十時から長崎市柿泊町の市総合運動公園かきどまり陸上競技場で開かれる総合開会式。県内外の選手・監督や役員、一般観覧者ら約二万人が会場を埋め、皇太子ご夫妻も出席予定の開会式は大会のシンボル。関係者は「支障なく開催にこぎ着けるか」と気の抜けない日々が続く。
悩みの理由は、会場の立地条件にある。市西部の山あいに位置し、曲がりくねった道が続く同競技場。渋滞を生みやすい長崎特有の交通事情が、重圧になっている。
時間差を活用
大会運営を仕切る県実行委は「ルート・時間分散」で難関を乗り切る考えだ。誘導は茂里町方面や三重町方面などからの四ルートを利用。時間帯も、役員らは早朝に到着させ、間を置いて選手・監督、観覧者らを順次誘導する。
「終了後も同じ段取りで帰す。何とかラッシュを避けたい」。県実行委がある県全国高総体推進室の森美彦課長補佐は祈るように語る。
参加者はバス輸送が原則。バス事業者の調整も本格化してきた。二万人を運ぶには約四百三十台が必要だが、県内の貸し切りバス台数(約三百台)では到底追いつかない。永井和久・長崎ゆめ総体バス協会対策委員長は「乗り合いバスもかき集め、それでも足りなければ県外の事業者にも依頼する」と策を練る。
市民の協力も
陸上競技、体操など七競技九種目が行われる長崎市会場では、交通アクセス、渋滞をめぐる問題は、開会式にとどまらない。市実行委は、選手らの移動はシャトルバス運行などで対応する一方、市民や企業にはマイカー自粛を呼び掛ける。
だが、交通量が緩和されるかどうかは、ふたを開けるまで分からない。関係者からは「地理的に特殊なのだから、ある程度の混雑はやむを得ない」と本音も漏れる。
とはいえ、交通混雑が元で、選手の体調不良や「観光地長崎」のイメージダウンにつながる可能性がある以上、安易に「やむを得ない」とは言えない。実行委の福嶋稔参事が力を込める。「(交通混雑を)極力軽減させる手を打つ。ギリギリまで全力を尽くす」
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