2006年 知事選


浮動票取り込みへ 各陣営、投票率アップに期待

 知事選の投票(五日)まで残り一日となった。「あと一票」を求めて最後の追い込みをかける各候補。その訴えは、有権者の投票行動に結び付くのか。過去五回の知事選の投票率は上下を繰り返し、前回(二〇〇二年)は史上最低の49・79%を記録した。より多くの浮動票の取り込みを目指す各陣営は、投票率の動向にも気をもんでいる。

 過去五回の知事選の投票率を見ると、現職と新人の一騎打ちだった一九八六年は61・66%。同じ構図だが衆院選と同日選となった九〇年は78・13%で史上三番目を記録した。九四年は65・76%へと再び落ち込んだが、それでも六割台をキープ。九八年は衆院長崎4区補選と同日選で、さらに前衆院議員二人を含む新人四人が激突したことで、投票率も68・78%にまで回復した。

 九八年以降、買い物やレジャーを理由に不在者投票ができるように制度が緩和され、二〇〇〇年からは投票時間が二時間延長された。しかし、〇二年の知事選は初めて五割を割り込んだ。現職と新人の一騎打ちで事実上の信任投票との見方もあり、有権者の関心が低かったことがうかがえる。

 全国では昨年、七県で知事選が行われたが、うち五県で投票率が低下、二割台だった県もある。県選管職員は「どうしても国政選挙よりは関心の度合いが低くなる」と話す。一方で、今回の知事選は、県議補選や市長選など各地で六つの選挙が併せて行われ、不在者投票よりも手続きが簡素化された期日前投票が初めて実施されたこともあり「投票率が上がる要素は多い」と分析。啓発活動も、テレビCMや宣伝カーの回数を増やすなど前回以上に力を入れる。

 各陣営とも投票率は前回を上回る50%台と予想。「四十万票の目標達成には投票率を上げることが必要」(小久保陣営)、「無党派層と政策など共有できる部分は多い。大きく上がってくれれば」(山下陣営)、「何としても前回の得票を上回りたい。投票率は55%以上はほしい」(金子陣営)と、いずれも投票率アップが有利に働くとみている。

 五日の投票日の天気は「曇り時々晴れ」の予報。最低気温は氷点下一度と冷え込みが予想される中、有権者の“熱い思い”を集めて一足早い春を迎えるのはどの陣営だろうか。


2006年2月4日長崎新聞掲載


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