2006年 知事選


知事選 候補者別分析

小久保 徳子 47 無所属・新

候補者別分析

支持の4割が無党派

 政党など既成の政治勢力によらず、カンパとボランティアによる市民型選挙を展開。アンケートでも、「投票する」とした人の四割強が支持政党なしのいわゆる無党派層が占めた。

 支持政党別に見ると、無党派層は全体の約二割が支持。所属国会議員二人が応援している民主では、金子候補を上回る支持が集まった。共産、社民にも一定食い込んだが、自民、公明支持者の反応は鈍い。

 地域別では対馬、壱岐、長崎市などで二割以上の支持がある一方、五島市や県北地区で苦戦。年代別では二十代の支持で金子候補と拮抗(きっこう)したが、七十代以上では水を開けられた。県政初の女性知事候補ながら、支持者の男女比にほぼ差はなかった。

 最大の争点を「大型事業」とした支持者は全体の三割近くと三候補の中で最も多く、九州新幹線長崎ルート見直しを前面に押し出した訴えが共感を得ているようだ。半面、経済対策を公約の柱にしているにもかかわらず、「経済・雇用対策」を争点とみる人の支持は伸び悩んだ。

山下 満昭 53 共産・新

候補者別分析

本丸の足場固め課題

 共産党推薦候補の体調不良による出馬断念を受け、急きょ立候補。三つどもえの戦いの中、知名度不足と出遅れを克服すべく、各地を回り票固めを図る。福祉と教育制度の充実、平和を守ることを訴え、現県政の批判票の受け皿づくりを狙う。

 支持政党別で見ると、党公認候補であるにもかかわらず、共産支持層で固めたのは約七割止まり。民主、公明支持層に若干の食い込みを見せるが、「支持政党なし」のいわゆる無党派層の取り込みにも苦戦を強いられている。本丸の足場固めと無党派層への浸透が鍵といえる。

 争点では「行財政改革」を挙げた人の支持割合が高く、「教育問題」を選択した人からも支持を得ている。一貫して福祉と教育を訴える戦いが奏功した形。「大型事業」を争点と見る人へも食い込みを見せる。ただ、全体的に「憲法改正」を争点に挙げる人が少なく、取り込みも不十分。

 年代別では六十代の支持が最も多く、次いで三十、四十代。一方で、二十代からの支持が少なく、若者への政策アピールも課題の一つだ。

金子 原二郎 61 無所属・現

候補者別分析

推薦団体中心に浸透

 二千五百近い団体から推薦を集め、政党は自民と公明が推薦、社民が支持する。現職の強みを生かし、首長や議員らの支持も受けて分厚い組織力で優位に戦いを進める。支持層の八割はいずれかの政党を支持し、「経済・雇用対策」への期待も大きい。

 政党別では、自民支持層の七割を着実に固める一方、公明と社民の支持層はそれぞれ約五割だった。自主投票の民主支持層では約三割の支持にとどまり、自民の支持層以外には十分浸透していない。無党派層も二割にとどまった。

 県内全域で他候補をリード、特に北松と雲仙市では七割と高い支持。逆に南高と壱岐市では三割未満と苦戦している。全般的に女性より男性からの人気が高い。年代別では五十―七十代以上で約六割が支持、年代が上がるにつれ支持率が高い。

 支持層の四割超が、争点として「経済・雇用対策」に注目。「少子・高齢化対策」「市町村合併」「行財政改革」への期待も大きいが、「大型事業」「教育問題」を争点と考える層からの支持は相対的に低かった。


2006年1月31日長崎新聞掲載


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