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現職、新人の三候補がしのぎを削る知事選は、政策論争とともに、選挙手法の違いも注目されている。多くの団体推薦を得た無所属現職の金子原二郎候補(61)や共産党公認で新人の山下満昭候補(53)が展開する「組織選挙」に対し、カンパとボランティアによる「市民型選挙」で挑む無所属新人の小久保徳子候補(47)。各陣営とも課題を抱えながら、支持拡大に懸命だ。 「しがらみ」のない選挙を目指す小久保候補が手本にするのは、二〇〇一年に堂本暁子千葉県知事を誕生させた選挙。政党、団体の支援を受けず、県内外のボランティアが活動を支える。基本は堂本選挙でも使った「はがき作戦」。街頭などで選挙はがきを配布。返送されたはがきを基に電話をかけ、知人を紹介してもらう。これを繰り返し支持を広げるという。 堂本選挙などを支援し、小久保陣営にも参加する斎藤まさしさんは「告示日の選挙ポスターはボランティアの協力でほぼ全部張ることができた」と語る。今後は票固めに向け、事務所の電話要員の増強を急ぐ。 対照的なのが金子候補。二千四百団体から推薦を受け、後援会名簿は三十万人に達する。告示日に五地区で開いた出陣式には数百人から千数百人が参加、組織力を見せつけた。だが、陣営では「規模で威圧することは控えたい」「親近感を持てるよう人柄をもっとアピールしてはどうか」とソフト路線を探る声も。「動きが見えない」と小久保候補の選挙手法への戸惑いも強い。 後援会の勝本豊事務局長は「楽勝ムードの支持者もいるが、われわれにそんな意識はない。現職には勝ち方も求められている」と組織の緩みを警戒する。 一方、十六年ぶりの共産党公認候補となった山下候補。党の政策を前面に押し出しアピールする。同党県委員会は最近三回の知事選で、県労連、県高教組などと「民主県政をつくる会」を組織し候補者を擁立。前回は「つくる会」の候補が金子候補と一騎打ちを演じ、十万超を得票した。 今回は党公認となり「つくる会」の組織的支援は得られない。ある構成組織は「他候補に流れる票もあるだろう」とみる。石川悟同党県委員会書記長は「厳しい戦いだが、パフォーマンスはしない。つじ説法を基本に正々堂々と政策を訴え、支持を仰ぐ」と話す。 2006年1月24日長崎新聞掲載
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