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知事選をめぐり、自主投票となった民主党県連内の対応が割れている。支持基盤の連合長崎が現職の金子原二郎候補(61)を推薦しているため、大半の所属議員は金子候補を支援。これに対し、国会議員二人は新人の小久保徳子候補(47)の応援に全力を挙げ、選挙後の「しこり」を懸念する声も出始めている。 告示日の十九日朝。県庁裏の中島川公園であった金子候補の出陣式には民主党所属の長崎市議数人が姿を見せた。「党は自主投票。だけど僕らは連合長崎の組織内議員だからね」。古参の一人が自らの立場をさらりと説明した。 「知事選は自民党と相乗りしない」と独自候補の擁立を模索した民主党県連だが、有力視していた西岡武夫参院議員が出馬を断念したことで自主投票に決定。一方、党最大の支持基盤である連合長崎は「金子氏の実績を評価する」として金子候補を推薦し“ねじれ”が生じた。 民主党県連に所属する地方議員四十六人の大半は、連合長崎傘下の労組出身の「組織内議員」。所属県議の一人は「自分の出身労組と逆の動きをする議員はいない。連合が金子氏を推薦した以上、事実上ほとんどが金子側」と語る。 一方、佐世保市の親和銀行本店前で十九日午後開かれた小久保候補の出陣式には、本県選出の民主党、犬塚直史参院議員が出席して激励。同党の山田正彦衆院議員(比例九州)の関係者も「反金子」の立場を鮮明にし、支援に回っている。 犬塚議員は民主党が知事選候補を探す中で最初に小久保候補に出馬を働き掛け、今回の流れをつくったキーマン。「彼女の経営能力なら県政を改革できる」とし、秘書らも総ぐるみで全面的にバックアップしている。 「自主投票の範ちゅうを超えている。やり過ぎじゃないか」。連合長崎や党県連は、犬塚議員の言動に神経をとがらせる。秘書を通じて苦言を伝えてきたが、犬塚議員は「ボランティアとして応援している」と意に介さない。 告示前の十日夜、長崎市内のホテルで開かれた連合長崎の新年交歓会では、金子候補と犬塚参院議員が鉢合わせ。同じテーブルで肩を並べたが、互いに硬い表情のまま軽くあいさつを交わしただけで会話はなかった。 民主党県連幹部は「基本は自主投票。党内で対応の違いが目立ち過ぎるのはよくない。『民主はどっちだ』と支持者に誤解を与えるし、連合との間にも妙なしこりが残らないか」と懸念する。連合長崎の高石哲夫会長は「いずれにしても選挙後は県連としての総括が必要になるだろう」と話す。 2006年1月21日長崎新聞掲載
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