2006年 知事選


西岡氏、知事選不出馬 民主県連に温度差

 立候補するのか、しないのか―。来年二月の知事選候補として民主党県連(高木義明代表)が本命視していた同党の参院議員、西岡武夫氏(69)。本番が約三カ月後に迫る中、西岡氏の出馬断念が二日、明らかになった。同氏を軸に進んだ民主の擁立劇は不調に終わり、独自候補の擁立も厳しくなった。

(報道部・佐藤 烈)

 「西岡さんが金子知事に対抗するには、党と連合長崎、それに個人後援会がまとまることが絶対条件。だが、それが非常に難しくなっていた」。西岡氏の出馬断念の背景について、民主党県連幹部の一人はこう解説した。

 党県連は九月二十三日の常任幹事会で、自民党と相乗り推薦しないことを決定。自民が現職の金子原二郎氏(61)推薦を決める中、独自候補の擁立を目指して地元国会議員四人で人選を進めてきた。

 だが知事選をめぐっては、県連内でも国会議員と県議団の間に温度差があった。金子氏は、知事になる前は自民党代議士。同氏と親類関係にある自民の谷川弥一衆院議員(長崎3区)への警戒感もあり、民主の国会議員は「金子知事の政治姿勢に公平・公正の点で問題がある」と独自候補の擁立を強く主張した。

 これに対し、県議団は二期八年の金子県政を一定評価。前々回(一九九八年)の知事選で西岡氏が金子氏に敗れていることもあり、ある県議は「今度は絶対負けられない。西岡氏で本当に勝負できるか疑問だ」と漏らした。

 民主党最大の支持基盤である連合長崎(高石哲夫会長、約五万人)も揺れた。前回は金子氏を推薦。先月二十日の定期大会でも構成組織から現職推薦を求める要望が上がり、同二十四日には金子氏推薦の方針を確認した。

 ある連合長崎の幹部は「民主との関係は大切だが『なぜ金子氏で駄目か』の大義名分がない。西岡氏が出馬すれば、構成組織が割れる可能性もある」と苦渋の表情を浮かべた。

 西岡氏の後援会も判断が割れた。一部に強い待望論もあったが、ある幹部は「対応が遅すぎる。負け戦はできない」。二十七日に後援会を招集した西岡氏は、報道陣に金子県政への不満を述べたが、出馬については「勝たなきゃだから」と不安を口にした。

 三選を目指す金子氏が各団体の推薦を取り付け「着々と外堀は埋められていた」と民主党県連幹部は振り返る。川越孝洋幹事長は「もっと早くから人選を進めるべきだった」と話した。

2005年11月3日長崎新聞掲載


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