知事選


■「政治とカネ」意見割れる 自民、民主両党

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小池百合子衆院議員が「政治とカネ」の問題を追及した街頭演説=長崎市銅座町
 事実上の与野党対決となった知事選。前副知事の中村法道氏(59)を支援した自民党国会議員や金子原二郎知事は「政治とカネ」の問題が追い風になったとみる。一方、前農水省改革推進室長の橋本剛氏(40)を推薦した民主党の国会議員は「まさかの大敗」にショックを隠せず、同問題をめぐっては意見が割れた。

 「こんなに差が開くとは思っていなかったのでびっくりしたよね」。22日朝、県庁前で記者に囲まれた金子知事は上機嫌で、いつになく冗舌だった。大差の要因を問われると、中村氏の「即戦力」を挙げ、同問題について「影響はあったと思う。説明が十分になされていないだけでなく、どなたから見ても不満があるのは間違いないでしょう」と語った。

 自民党は同日夕、同問題を追及する全国一斉街頭活動を長崎市内で実施した。知事選大勝の興奮冷めやらぬうちに「一気に民主を畳み掛ける」(県連幹部)作戦だった。小池百合子衆院議員とともに演説した谷川弥一衆院議員(比例九州)は「われわれがもし負けたら(問題が)うやむやになった。県民のおかげです」と買い物客らに礼を述べた。

 中村氏の当選に沸いた21日夜、北村誠吾衆院議員(比例九州)は同市元船町の選挙事務所で万歳をし、「自民党が生まれ変わるきっかけができた」と声を弾ませた。

 その様子は、同市築町の橋本氏の選挙事務所のテレビに映し出された。民主党の大久保潔重参院議員は「正直『えっ』という感じ」と動揺を隠せず、同問題の影響について「まったくなかったとは言えない」とうつむいたまま述べた。

 「(昨年夏の)衆院選での勝利と自民党惨敗の反動が、たまたま知事選にきた」。西岡武夫参院議員はこうした見方を示し、「それに打ち勝つだけの根を張った組織が必要。足元のもろさを自覚しなければならない」と地方組織の再構築を課題に挙げた。

 政権交代から半年足らず。高木義明衆院議員(長崎1区)は「まだ模様眺めの人が多く、農漁業や商工業の団体など自民党の支持基盤は崩れていない。私たちが政権を安定させれば、そういう風(民主支持)になる」と話した。

 一方、佐世保市谷郷町の事務所にいた宮島大典衆院議員(長崎4区)は「衆院選で県内全勝した慢心があったのかもしれない」と分析。同問題については西岡、高木両議員は「影響はない」としたが、宮島議員は「報道の世論調査を見ても、影響はあったと言わざるを得ない」と述べた。


2010年2月23日長崎新聞掲載