知事選


■各候補「好印象」あの手この手で 投票日まで1週間

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知事選は候補者全員が新人。各陣営は有権者に与える印象に気を配りながら政策を訴えている=長崎市内
 印象は肝心−。知事選投票日まで1週間。今回の候補者7人は全員新人で、各候補者とも選挙活動で初めて訪れる場所が多い。初めて対面する有権者に好印象を与えようと各陣営は、気を配りながらイメージアップを図っている。

 候補者で最も長身の橋本剛候補(40)は「高慢に見えないよう」、握手をするときはひざを折り、目線を有権者に合わせる。元農水官僚で「演説がまじめすぎる」と指摘されるため、集会場ではまず「髪の毛があったころは身長184センチだったが、髪形が変わり183センチに訂正した」などと笑いを誘って、場を和ませる。

 深町孝郎候補(67)のこだわりは「声」。告示前日には耳鼻咽喉(いんこう)科に行き、水蒸気でのどを潤して調子を整えた。告示後も声がかすれたら病院に行くようにしているが、ここ数日は調子が悪く、集会では「いつもはもっと美声なんですが」とあまり納得していない様子。

 中村法道候補(59)は告示前、女性支持者に促され金縁の色付き眼鏡を無色透明に替えた。本人は「効果は自分じゃ分かんないよ」とイメージ戦略に無頓着な様子を見せつつも、元県庁マンの堅い印象を取り除こうと、派手な色のネクタイを締めたり、演説も議会答弁風にならないよう硬い表現を減らしたりしている。

 押渕礼子候補(71)は服装の色合いを重視。色彩や服飾デザインを専門とする大学教授から「明るい色が似合う」とアドバイスを受け、オレンジ色の上着を“勝負服”にした。候補者の中で最高齢だが、明るい色づかいで若さを演出する狙いもあるようだ。

 知名度が高い大仁田厚候補(52)の場合は他の候補とは違う悩みが。プロレスラーなどとしてのイメージが強く、これがどう作用するか分からないためだ。陣営は坂本龍馬の格好で街を歩いて有権者の目を引く計画があるが「パフォーマンスは逆効果」との意見もあり、実行に移せないまま。準備した衣装は眠っている。

 各候補者とも印象を悪くしないよう注意を払うが、有権者が気付きにくい部分も多い。陣営関係者は「この努力がどれほど有権者に伝わっているのだろうか」とつぶやく。

 このほか、松下満幸(62)、山田正彦(44)両候補も立候補している。


2010年2月14日長崎新聞掲載