知事選


■知事選候補者アンケート<下>

(右から届け出順) 平和・基地 知事報酬 離島振興
軍縮や軍艦の寄港をめぐり被爆地と基地の町で時に意見が相反します。これにどう対応しますか。 知事の年収は約2千万円で、1期あたりの退職金は3900万円です。この金額は妥当だと思いますか。 本県の面積の38%を島が占めています。離島振興策をどのように考えていますか。
 橋本剛候補
 無新=民、社、国推薦
 核兵器廃絶・世界平和の発信は被爆県の責務。また、基地の問題については地元自治体の意向を踏まえるとともに、被爆県である長崎県という事情も考えるべき。地域を一色に塗りつぶすのではなく、これらは両立しうる。  県の財政状況を考えると、知事の給与・期末手当、退職金ともに高い。県民平均所得47都道府県中45位に見合う報酬が妥当。また、納税者である県民の皆さまに納得いただける「給与に見合う仕事の質」も追求していく。  農林水産業と物産開発、観光の組み合わせで振興。食の観光・体験型観光により「もう1泊はしまへ」を推進。交流人口の拡大により、地域産業を活性化。離島航路の維持と負担軽減の工夫。福祉・医療・介護格差の是正。
 深町孝郎候補
 無新=共推薦
 核のない世界を目指すというオバマ大統領の演説以来、核廃絶の機運が高まっている。知事が先頭に立って核廃絶を世界に訴える。佐世保は米軍の海外侵略の発進基地になっている。撤去させ基地に頼らない平和な発展を目指す。  現行の知事報酬は全国平均以上で高すぎて妥当でない。知事が県政の無駄をなくす模範を示すため大幅に削減する。給与・期末手当は半減、退職金は辞退して県民生活のために使う。  離島故の格差の是正を図る。国と県の離島振興策で、本土より高いガソリン価格や航路運賃を引き下げる。農水産物の輸送費への助成を行う。医師派遣で離島医療の充実を図る。
 中村法道候補
 無新
 被爆地、基地の町ともに役割があり、歴史があり、現実の生活がある。これらの町をただちに同一方向に向かわせるには無理があると考えるが、世界平和の達成に向けた地道な努力の積み重ねが重要と考える。  知事の給与は、特別職報酬審議会において他県の状況を踏まえ議会審議を経て定められているものであり、妥当であると考えている。なお、議員報酬等も同様に取り扱われている。  離島地域の特性を生かした農林水産業の振興に取り組むとともに、離島基幹航路の運賃引き下げに加え、離島間の補助航路の拡大など、公共交通機関の維持・存続を図る。
 押渕礼子候補
 無新
 被爆地と基地との問題は、常に平行線的。私は、まず被爆地として「世界の平和」をアピールする。その後、基地は、徐々に縮小させる。同時に地元経済が一気にダウンしない措置も必要と考える。  知事の1期あたりの退職金(3900万円が事実なら)は高いと言わざるを得ない。県庁職員の給金カット以前に、知事報酬のカット、退職金の大幅な削減は当然のことと考えている。  長崎県の離島・半島は、一面では財源支出が多いが、逆の面では、地域資源が眠っているともいえる。今後は、コールセンターの誘致や滞在型観光、地場商品の開発などで振興を図りたい。
 大仁田厚候補
 無新
 私自身が被爆2世で誰よりも平和の尊さを実感している。長崎から平和を発信していきたい。一方で、県内に基地を抱える現状の中で、外国や日本国政府に対し、県民を守る責任者として権利は堂々と主張していく。  知事報酬が妥当かではなく、今の経済状況や今後取り組む行財政改革の先頭に立つ者として退職金を全額辞退し、給与は30%カットして、県民に自らの改革の決意を示したい。自らの身を削れない者に、改革はできない。  国土保全の重要な役割を担う離島は、輸送コスト高騰もあり、産業基盤や生活環境の整備が遅れている。そのために、地理的自然的な特性を生かした観光振興の側面として、さまざまな特例措置を検討し生活向上を図りたい。

2010年2月11日長崎新聞掲載