■著名人相次ぎ来崎 無党派層の取り込みへ
橋本剛候補(40)を推薦した民主党は連日、国会議員を投入。7日は、夫が佐世保市出身の蓮舫参院議員が、真っ赤なロングコート姿で同市のアーケードを約1時間歩いた。「事業仕分けの蓮舫だ」と若者から次々に写真撮影や握手を求められ、橋本氏と一緒に応じた。途中、大仁田厚候補(52)と出くわすと、笑顔でエールを交わした。 夜は市内4カ所での演説会に参加。「はっきり言って橋本さんは演説が下手」と会場の笑いを取り、「でも誰よりも農林水産業の知識がある。国政と一体となってやれる人だ」と支援を訴えた。 同党市議は「盛り上げ効果は抜群」と手応え十分な様子。今後も原口一博総務相らが応援に入る。 一方、中村法道候補(59)を応援したのは自民党の小泉進次郎衆院議員。告示前日の3日、長崎市内で中村候補とともに街頭演説。アーケードを歩くと、女性を中心に人だかりができた。 演説では民主党批判を繰り返し、「あっちは政権与党。こっちは28歳で経験もない小泉。応援者は少ないが、中村さんは県庁で長崎のことを思い、ひたすら働いてきた実績がある」と強調。父・小泉純一郎元首相譲りの歯切れのいい言葉で聴衆を引きつけた。 自民党市議は「大成功。これで市民が自民に振り向いてくれた」と述べ、選挙戦終盤に再訪するよう党本部に申請した。今後、丸川珠代、荻原健司両参院議員らも駆け付ける予定。 「国会議員は自分の政党なら誰でも応援する。おれは大仁田のために北海道から自費で来た」。歌手の松山千春さんは6、7の両日、長崎、諫早、佐世保各市の街頭6カ所で選挙カーの上に立ち、他陣営をけん制した。 松山さんは大仁田候補がプロレスラー時代に付き人をした故ジャイアント馬場さんと親しかった。1月下旬、電話で「組織に対抗するのは大変」と聞き、一肌脱ぐことを決意した。 「県民一人一人より大きな組織はない。みなさんの力を貸してほしい」と呼び掛けた。自身のヒット曲もアカペラで披露し、「選挙戦終盤にまた来る」と約束して聴衆をわかせた。陣営幹部は「組織に負けないイメージにぴったりな人が来てくれた。反応は抜群だった」と語った。 著名人の応援風景を見た50代の主婦は「そもそも候補者本人を見たのが初めて。誰がどんな人なのかまだよく分からない」と戸惑っていた。
2010年2月9日長崎新聞掲載
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