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登録推進に向けシンポ ユネスコ助言団体センター長ら講演

 世界遺産と平和の関係を考える国際シンポジウムが二十三日、長崎市立山一丁目の長崎歴史文化博物館であり、ユネスコ世界遺産委員会の助言団体、国際文化財保存修復研究センターのムニール・ブシュナキ所長ら三人が講演した。

 筑波大、県教委の主催。世界遺産暫定リストに入った「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の登録推進と遺産に関する理解促進を目的に開いた。約八十人が集まった。

 ブシュナキ所長は、一九七二年にユネスコで世界遺産条約が採択され、文化財の概念に建物以外に自然も含まれるようになり、遺産がある国だけでなく世界全体で保護する方向に変わった点を説明。ドイツとポーランドの二国で協力し、遺産登録を目指す動きにも触れ、「文化遺産の価値を相互理解し、平和な関係を築ける」と話した。

 また、二十一日に自ら訪ねた「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の構成資産、青砂ケ浦天主堂(新上五島町)、頭ケ島天主堂(同)、旧野首教会(北松小値賀町)について「西洋と日本の影響が合流し、独創的なものができている」と評価した。

 このほか、イラン国立文化財研究所のアブドゥルラスール・ヴァタンドゥスト所長は「アフリカ、中東では人的資源が不十分で遺産を保護できていない面もある」として、さらなる国際間協力の必要性を主張。国士舘大の岡田保良教授は「国や地域のアイデンティティーを如実に物語る遺産に普遍的価値がある。文化遺産は異なる民族性の相互理解を助ける手段になる」などと述べた。

2008年3月24日長崎新聞掲載

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