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平戸市が景観条例制定へ 登録推進本部を設置

 【平戸】平戸市は二十七日、世界遺産登録推進本部を設置し、「平戸の良好な景観を維持保存し後世に伝えるため」に景観条例を制定することを確認した。来年四月の条例施行を目指している。

 世界遺産への登録を目指すには、コアゾーン(建物などの中心地域)とバッファゾーン(周辺地域)を設けた景観計画を策定する必要があり、世界遺産にふさわしい景観を守るためのルール作りに着手する。

 昨年、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」が世界遺産の暫定リスト入りし、同市では田平天主堂と宝亀教会が構成資産となった。中でも、周辺に海や田畑の風景が広がる景観への評価は高い。今後、登録に向けた動きに伴って観光地としての注目度が高まると、土産品店の進出などで周辺環境が乱されないかとの懸念が出ている。

 そのため同市は、市全域を景観計画区域に指定し、構成資産周辺を重点地域に指定する方針。条例が施行されれば、指定地域で建築物や工作物のデザインや色彩などについて市が指導でき、違反者には変更命令を出すことができる。

 同市は二十五日、条例を制定できる景観行政団体となるため知事の同意を得た。世界遺産に関連する県内自治体で同団体を取得するのは同市が初めて。今後、景観資源を把握して町づくりなどの基本方針を検討し、住民説明会などを開く。

 同推進本部の設置会合で、本部長を務める白浜市長は「平戸市はザビエルが布教して以来の日本キリスト教の歩みを色濃く残し、世界遺産登録には欠かすことができない多くの資産を持つ。潜伏キリスト教や隠れキリシタンの歴史は日本独自のもので貴重。その暮らしの舞台となった地域を美しい景観とともに世界遺産に登録したい」と決意を語った。

2008年2月28日長崎新聞掲載

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