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伊王島から軍艦島へクルーズ周遊プラン 官民連携で新たな観光戦略

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新船「ブラックダイヤモンド」による軍艦島クルーズをPRする麻生社長(右から2人目)と富川社長(左から2人目)ら=長崎市役所
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世界遺産の暫定リスト入りしている長崎市沖の軍艦島(正式名・端島)と伊王島のリゾートホテルとをクルーズ船で周遊するプランを軸に、大幅な集客増を目指す新たな観光戦略が、官民連携で進んでいる。昨年4月の上陸解禁以降、軍艦島には1年間で約6万人が訪れた。関係者は、新たな取り組みで年間4万人規模の上乗せを、と意気込んでいる。
「長崎温泉やすらぎ伊王島」を運営するKPGホテル&リゾート(麻生宏社長)と、5月から伊王島と軍艦島を結ぶクルーズ船の運航を始めた高島海上交通(富川忠孝社長)が航路の開設を機に業務提携。クルーズと宿泊をセットにした1人2万円以内(大人2人1室)のプランなどを順次導入。土産品の開発にも乗り出した。
1日1便運航のクルーズ船(定員60人)は、ほぼ満席状態が続く休日を中心に好調な滑り出し。現在、県の「産炭地域活性化基金」を活用して、定員200人の新しい高速船も建造している。8月就航予定の新船は、かつて“黒いダイヤ”と呼ばれ、島の経済を支えた石炭になぞらえて「ブラックダイヤモンド」と名付けた。
さらに、NPO法人「軍艦島を世界遺産にする会」は現地ガイドの養成に近く着手。長崎国際観光コンベンション協会は旅行会社へのPRなどを担う。
来年春には、長崎市の本土部分と伊王島を結ぶ「伊王島大橋」も完成予定で、バスやマイカーによる来島者の増加が見込まれる。ソフト面の充実を図り、修学旅行など客層に応じたニーズに応える態勢を整える。
長崎市役所で9日、取り組みを説明した麻生社長は「軍艦島の知名度を生かし、国内外に長崎をPRしたい」、富川社長は「地域活性化と雇用の創出につなげる」と語った。
2010年6月10日長崎新聞掲載
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