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日野江城跡調査始まる 中世の城郭、全容解明へ
【南島原】南島原市北有馬町の国指定史跡・日野江城跡の全容を解明する縄張り調査が二十九日、同城跡で始まった。三十一日まで。調査は市が設置した文化財専門委員会副委員長で奈良大助教授の千田嘉博氏(43)=城郭考古学=が担当。日野江城跡での縄張り調査は一九八二年の国史跡指定を受けて以来、初めて。
日野江城跡は世界遺産暫定リストに追加された本県の「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の一つ。二〇〇五年十一月、旧南高北有馬町が同城跡で無許可の桜植樹工事を行い、約三十カ所を損壊。文化庁から元町長ら二人が告発され、県警の捜査が続いている。
日野江城跡は史料がほとんどなく、城の全容、構成は不明確なまま。調査はレーザー測量器、衛星利用測位システム(GPS)を使い、実地踏査。現状の細かい起伏や形状から築城当時の構造物、別の時代の土木工事跡、人為的な損壊個所、自然損壊個所を城跡内での位置関係や周辺の構造物から判定していく。
千田助教授は本丸跡とされる城跡の最も高い地点から踏査を開始。「幸い、最重要部分は一昨年の工事でも壊されていなかった。室町時代の最上位の武士に匹敵する邸宅が構えられる平場(曲輪=くるわ)があり、全国的にも最大級の中世の城郭」とあらためて高く評価した。
今回の調査結果は同市教委が二月十六日に開く、専門委員会第二回会合で報告され、日野江城跡の復元方法の確定を目指す。
2007年1月30日長崎新聞掲載
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