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産業遺産群を評価 世界登録目指し、専門家らシンポ

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パネルディスカッションで所感を述べ合う専門家委員会のメンバー=長崎ブリックホール
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長崎市高島町の端島(通称・軍艦島)にあった「端島炭坑」など「九州・山口の近代化産業遺産群」の世界遺産登録を目指すシンポジウムが二十六日、長崎市茂里町の長崎ブリックホールであった。国内外の専門家からは遺産群が果たした歴史的役割を評価する声などが相次いだ。
パネルディスカッションでは、同遺産群の現地視察を続けている専門家委員会(十五人)のうち、六人が所感を述べた。文化庁世界文化遺産特別委員会委員の西村幸夫東大大学院教授は「日本は西洋諸国に四十年で追いつき、先進国以外では初めて近代化を成し遂げた」と述べ、その過程を知るのが同遺産群で、「ハンディを抱えながらどういう努力を重ねて近代化したのかを(世界に)示すモデル」と評価。オランダ国防省軍事史研究所研究員のアラン・レマーズ氏は「日本の近代化の過程は世界史の中でもユニークで評価に値する。この歴史を遺産として残していくことが大事。それをないがしろにすれば大きな損失になる」と保存の意義を強調した。
このほか、本県出身の作家で長崎歴史文化博物館名誉館長の市川森一さんら四人が基調講演。世界遺産選定に影響力を持つ国際産業遺産保存委員会のスチュアート・スミス事務局長は「日本の近代化産業遺産の多くは九州・山口で語ることができると確信している。長崎の一つ一つの遺産それ自体は世界遺産になれるものはないが、集めることで輝きを増す遺産が多い」とエールを送った。
シンポジウムは、長崎市など九州・山口の六県十一市でつくる世界遺産登録推進協議会(会長・伊藤祐一郎鹿児島県知事)が主催。遺産群は登録に向けて日本政府が国連教育科学文化機関(ユネスコ)に出した暫定リストに入っている。専門家委員会は登録実現への提言を受けるため、同協議会が委嘱。二十七日は軍艦島を視察する。
2009年4月27日長崎新聞掲載
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