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長崎市の旧浦上天主堂跡は除外へ 構成資産で県学術会議

 「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の世界遺産登録に必要な推薦書作成に向けて専門家らが議論する県世界遺産学術会議(委員長・林一馬長崎総合科学大学長)の第五回会合が八日、長崎市内であり、旧浦上天主堂跡(長崎市)を構成資産候補から外す方向でまとまった。

 同会議は世界遺産や歴史に詳しい学者ら六人で構成。この日は五人が出席し、昨年十一月の前回会合で構成資産に含めるかどうかの結論を保留していた候補のうち県内の十二件について再度検討した。

 旧浦上天主堂跡は弾圧、潜伏、復活という長崎のキリスト教の歴史を物語る遺産として評価されていた。しかし委員からは石垣や石段に建造当時の物がほとんど残っていないとする指摘が出て、「既に消滅している物は構成資産に含めるのは難しい」として、除外することでまとまった。ただ象徴的な遺産であることから、状況によっては含める余地は残した。

 日野江城跡(南島原市)については、前回会合と同様、賛否の意見が出た。キリスト教の繁栄を説明する上で重要との意見がある一方、物証が出ていないとして、「(構成資産を調査する)イコモスから『発掘調査が終わってから申請してくれ』と言われる可能性もある」との意見も出た。林委員長は発掘調査の結果を待って、結論を出すことでまとめた。

 出津教会(長崎市)は国の文化財になる可能性が高いとして、構成資産に含める可能性が濃厚に。堂崎教会(五島市)や日本二十六聖人殉教地(長崎市)は国の文化財や史跡に指定される可能性を見極めるとして保留した。その他の七件も明確な結論は出さなかった。

 三月に予定する次回会合では、結論を保留している六件の文化的景観について議論する。

2009年2月10日長崎新聞掲載

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