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世界遺産にする会が写真集出版 軍艦島の元島民の当時の暮らし活写

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写真集を手にする坂本理事長=長崎市、軍艦島を世界遺産にする会事務局
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かつて炭鉱の島として栄えた長崎市高島町の端島(通称・軍艦島)の当時の暮らしなどを、約百五十枚の写真や元島民がつづった思い出の文章で紹介した写真集「軍艦島−住み方の記憶」(A4判、七十九ページ)を特定非営利活動法人(NPO法人)、軍艦島を世界遺産にする会(坂本道徳理事長)が出版した。
周囲約一・二キロの小さな島には最盛期、五千人以上が生活。大正時代に造られた日本初の高層鉄筋アパートが建ち、学校、病院、郵便局、パチンコ店、神社、お寺などもそろっていた。炭鉱の島として日本の近代化を支えたが、一九七四年に閉山。今は無人となっている。端島炭坑を含む「九州・山口の近代化産業遺産群」が昨年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産候補として、暫定リストに新規掲載されることが決まったのを受け、本登録への機運につなげようと編集に取り掛かった。
島内にあった建物、施設を、元島民やアマチュア写真家らが閉山前に撮影した写真で紹介。それぞれ、現在の様子と対比できるように最近の写真も掲載した。「封切り直後の新しい映画を放映していた。(中略)それだけ娯楽には力を入れていたということだろう。時化(しけ)ると映画だけが楽しみの時代でもあった」(映画館)など、元島民の思い出もつづられている。
建物が林立する中、大正時代に建てられた高層アパートは少しでも多くの太陽光を採り入れようと、南側が傾斜した造りになっていた。元島民の坂本理事長(54)は「大正時代なのにすごい発想。建築の工夫の文化が軍艦島にはあった。当時の暮らしを含めて島のことを知ってもらいたい」と話している。
一部二千五百円。書店では取り扱っていない。問い合わせは同会(電095・801・6012)。
2009年1月16日長崎新聞掲載
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