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「市民巻き込むこと重要」 登録に向け長崎でフォーラム

 世界遺産フォーラムin長崎が六日、長崎市内であり、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産登録をめぐる最近の動向や世界遺産を生かした地域活性化に関する講演やパネル討議があった。

 「世界遺産長崎チャーチトラスト」や「長崎の教会群を世界遺産にする会」などでつくる実行委が主催。昨年の和歌山県、今年夏の広島県に続き三回目で、県内外から百六十人が参加した。

 七月の世界遺産委員会で「登録延期」とされた「平泉−浄土思想を基調とする文化的景観」の構成資産を持つ岩手県平泉町の千葉信胤世界遺産推進室長補佐が講演。「大事なのは国内より国際的な評価。国際的評価を繰り返しチェックし、登録の潮流を認識して対応すべき」と述べた。

 パネル討議では「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の登録にかかわる県内の関係者や、既に世界遺産になった県外の自治体関係者ら七人が登壇。世界遺産に含まれる高野山がある和歌山県高野町の後藤太栄町長は、長崎市内の観光地でごみを拾った経験を語り「住民がごみを拾わないのはその記念物と自分たちの生活がつながっている実感がないからではないか。市民を巻き込み、モチベーションを上げることが大事」と強調した。

 世界遺産登録の動向に詳しい東京大大学院の西村幸夫教授は構成資産周辺だけでなく、町全体が生み出す風景の重要性を指摘。建物の高さ制限や屋外広告物の規制を定めた景観条例を持つ京都市の高谷基彦景観政策課長は「社会の価値観が変わる中、景観政策を思い切って転換できた」と述べた。

2008年12月7日長崎新聞掲載

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