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「信仰の歴史評価」歓迎 県内関係者ら
世界遺産登録への大きな一歩となる国内候補の暫定リスト入りが二十三日決まった「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」。迫害を受けながら、信徒らが懸命に守り抜いてきた歴史の痕跡。その歴史的価値にあらためてスポットが当たり、地元関係者からは「大変な快挙だ」「観光活性化の鍵に」と喜びの声が上がった。
教会群は県内五市二町に点在、離島にも多く存在するのが特徴だ。国指定重要文化財の頭ケ島、青砂ケ浦両天主堂など二十九の教会がある新上五島町。昨年は教会巡りイベントを初めて開き、県内外の参加者が自然景観に溶け込んだ島の魅力を体感した。教会群をメーンにした観光振興で島おこしを目指す同町の井上町長は「まさに朗報。観光に大きな弾みがつく」と期待を込めた。
北松小値賀町野崎島の旧野首教会は二〇〇八年に献堂百周年を迎える。山田町長は「節目を前に喜ばしい」。同町歴史民俗資料館の塚原博学芸員は「離島の厳しい自然環境の中で労苦を重ね、天主堂を造り上げた。信徒の情熱や信仰が正当に評価された」と歓迎した。
れんが造りの堂崎教会など教会が点在する五島市の中尾市長は「本当に感激。観光面でも大きな力になる」と期待。信者の木口利光市観光協会長は「殉教の歴史だけでなく、今も信仰が息づく島の良さを伝え、尊重し合う精神を多くの人に知ってほしい」と語った。
黒島天主堂(国指定重要文化財)がある佐世保市の光武市長は「天主堂は市民の誇り。登録に最大限の努力と協力をしたい」。田平天主堂や宝亀教会がある平戸市の白浜市長は「建築技術と宣教、弾圧、潜伏の時代を経て長い間、守り通した信仰の証しが認められた」、国宝・大浦天主堂がある長崎市の伊藤市長は「非常に高く評価され大変うれしい」とそれぞれコメントを出した。
一方でキリスト教関連遺産の一つ、国指定史跡の日野江城跡(南島原市)は旧南高北有馬町による損壊が昨年発覚し、復元への具体策はこれから。松島市長は「これを機に、文化財保護への市民意識を高めたい」と話した。
2007年1月24日長崎新聞掲載
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