長崎新聞社 こどもパーク

3月22日長崎新聞掲載

読みごろ絵本
おおきくなるっていうことは
     ママにささげたい一冊
中川ひろたか文
村上康成絵
(童心社、1300円)
 私がまだ中学生のころですが、レベッカの「MOON」という曲がはやりました。先日久しぶりにカラオケで歌ったら、「昔ママがまだ若くて小さな私を抱いてた…」「この子が大きくなるのを祈ってた」というくだりに、なぜかじーんときてしまいました。十数年前の当時は分かりませんでしたが「若いママ」となった現在、ふと今までの子育てを振り返ると、私も毎日ひたすら子どもたちが大きくなるのを祈っていたような気がします。

 「はえば立て、立てば歩めの親心」といいますが、早く抱っこを卒業してほしい。早く一人でお風呂に入ってほしい。早く、早く、と祈っているうちに、ふと気がつくといつの間にか大きくなっている。一人で学校まで行けるし、一人でサラダだって作れる。そんなとき、うれしいような寂しいような、胸が切なくなります。

 この絵本はそんなママたちにささげたい一冊です。最後のページの園長先生の「おおきくなるっていうことはそういうこと」の一言、含蓄のある良いセリフです。

 一年間このコーナーで絵本をご紹介してきましたが今回でおしまいです。これからも人生のさまざまなシーンですてきな絵本と出合うことができますように。

(JPIC読書アドバイザー・鈴木綾子)

絵本 中
絵本表紙








おえかきランド

おえかき

虹は空にあるぞ。

登ってみたいな。

虹のむこうには、何があるのだろう。

たぶん虹のむこうには、

雲があって人がいっぱいいるだろう。

おしろもあるかな。

いきたいな。いきたいな。

虹のむこう。


虹のむこうには    長崎市立仁田小5年  木村みちる(ポエムも)


おえかき
心の中のギャラクシー

コスモの中のゲートイン

さぁ いくつ通過しただろう

さぁ いくつあるだろう

ゲートは生まれる… 人生で

ゲートを開け!

未来をつくれ!

フォースを集中させよ!

それがゲート…

マイ ポリシー

さぁ きみが開け! 自分の

gateを!

ゲート gate  長崎市立桜馬場中1年  本多隆利(ポエムも)







童話の森
らいむ君とコロ
文と絵 田島奈々

 らいむ君(くん)はうれしくてたまりませんでした。今までずっとほしかった犬を飼(か)うことになったのです。ペットショップで一番最初に見つけたまっ白で小さな犬を飼うことに決めました。その犬に「コロ」という名前をつけました。らいむ君は毎日、一日中コロと遊(あそ)びました。らいむ君はコロが大好きになりました。

 ある日保育園(ほいくえん)でつとむ君が言いました。

イラスト  「らいむ君の犬は小さくて弱(よわ)そう。ぼくの犬は大きくて強(つよ)いんだぞ!」

 その日の帰(かえ)り、らいむ君はつとむ君の家に犬を見に行きました。つとむ君のレオンはとても大きくてかっこよかったのです。友だちもみんなレオンを見て「かっこいい」と言います。らいむ君はがっかりして家に帰りました。らいむ君が家に入るとコロが元気にかけよってきました。でもらいむ君は知らんぷりをして家の中へ入って行きました。庭(にわ)でコロが悲(かな)しそうな顔(かお)をしています。おかあさんが「コロにエサをあげて」と言います。らいむ君は嫌(いや)そうに皿(さら)を持(も)っていきました。

 「コロはなんでかっこよくないの? コロなんて小さくてかっこ悪(わる)い」

 コロはエサを食べるのをやめてクゥーンと悲しそうな声(こえ)でなきました。

 しばらくしてあいちゃんが遊びに来ました。あいちゃんは「らいむ君の犬はかわいいね」と言います。でもらいむ君は「レオンみたいにかっこよくないもん。コロなんてきらいだ」と、そっぽをむきます。あいちゃんはびっくりして言いました。

 「らいむ君はかっこいい犬がほしかったの? 友だちになれるやさしい犬じゃなくて?」

 今度(こんど)はらいむ君がびっくりしました。らいむ君は忘れていたのです。

 「ごめんねコロ。ぼく、どんなかっこいい犬よりもコロがいい。これからも友だちでいてね」

 コロはワンッと元気にほえました。

 つぎの日コロと散歩(さんぽ)していると、つとむ君に会いました。らいむ君は勇気(ゆうき)をだして言いました。

 「ぼくね、コロはかっこよくなくてもいいってわかったんだ」

 つとむ君も「ぼくだってレオンと友だちになりたかったから飼ったんだよ」と言いました。

 気づくとレオンとコロが仲(なか)よく走り回っていました。二人は明日もいっしょに散歩することを約束(やくそく)しました。(北松小佐々町立小佐々中2年、14歳)





ニ ュ ー ス を 知 ろ う  長崎新聞から

スナメリ死体発見
 大村湾(わん)で県の絶滅危ぐ種(ぜつめつきぐしゅ)に指定(してい)されているスナメリ=写真=が死んでいるのが見つかっていたことが分かりました。スナメリはイルカの仲間(なかま)で、大村湾では数が減(へ)っており、2000年の環境省(かんきょうしょう)の調査(ちょうさ)では289頭と推定(すいてい)されました。死んだスナメリは体長(たいちょう)153センチ、体重(たいじゅう)45・5キロ。海岸(かいがん)から数メートル沖(おき)の海底(かいてい)に仕掛(しか)けた網(あみ)にからまっているのが、引き揚(ひきあ)げられました。かわいそうに、窒息死(ちっそくし)ではないかとみられています。(16日26面)

ニュース写真
 
被災の経過を表示
 雲仙・普賢岳(うんぜんふげんだけ)の火砕流(かさいりゅう)で焼けた南高深江町の旧大野木場(きゅうおおのこば)小の校庭(こうてい)に、風力(ふうりょく)と太陽光(たいようこう)を活用(かつよう)したハイブリッド発電表示装置(はつでんひょうじそうち)が設置(せっち)され、現地(げんち)で始動式(しどうしき)がありました。装置は現在の日時(にちじ)と同校が被災(ひさい)した1991年9月15日からの経過日数(けいかにっすう)、経過時間(けいかじかん)をデジタル表示(ひょうじ)します。始動式には大野木場小の児童も出席。代表(だいひょう)が「私たちはここに来ると、いつでも自分たちの学校が火砕流で焼けてしまった経過を知ることができます」と謝辞(しゃじ)を述べました。(16日11面)

保立小で閉校式
 今月末で隣接校(りんせつこう)と統合(とうごう)され、閉校(へいこう)する佐世保市立保立(させぼしりつほたて)小で「閉校記念(きねん)セレモニー」があり、児童(じどう)の合唱や、記念講演(こうえん)などで85年の歴史(れきし)を締(し)めくくりました。式では岩崎道明校長が「保立小を心のふるさとにし、先輩(せんぱい)たちが築(きず)いた積善(せきぜん)(善行(ぜんこう))の重(おも)みを新生(しんせい)・清水小に引き継(ひきつ)いでほしい」とあいさつしました。児童が、歌や85年の歴史を劇仕立(げきじたて)にして発表。ほたて合唱団の合唱などもあり、みんなで思い出を心に刻(きざ)みました。(16日13面)



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