長崎新聞社 こどもパーク

2004年3月8日長崎新聞掲載

栄養満点おもちゃ 耳を澄まして聴く  静かな環境 遊びに影響

 人間の「きく」という行為は二種類あります。一つは「聞こえる」、もう一つは「耳を澄まして聴く」です。家やスーパーマーケットで大音量でCDなどの音楽が流れていたら、聞こうとしていなくても聞こえます。受け身です。それに対し、風が木の葉を揺らす音などは、スピーカーから流れる音楽と比べてとても静かな音なので、耳を澄まして聴きます。積極的です。耳を澄まして聴くことができる人は、人の話や意見に耳を傾けることができます。

 耳を澄まして聴くという行為を育てることは、とても大切です。このごろはテレビやCDが普及し、赤ちゃんのころから周りに音楽があふれていますが、常に音楽が鳴っている環境の中にばかりいると、鳥の鳴く声などに耳を澄ますことができなくなります。最近、日本小児科医会が「テレビなどの視聴が子どもの心身の発達に影響を与える」との提言を出しました。テレビやビデオは、内容の良い悪いではないのです。周りが騒がしいと子どもは騒がしくなり、周りに静けさがあると子どもにも静けさが生まれます。

 まず、テレビやCDのスイッチを消して静かな環境をつくりましょう。そして大人も一緒に小さく美しい音に耳を澄ましましょう。おもちゃは、大人でもうるさいと感じる大音量で走り回る汽車でなく、子どもが「ポッポー」と言いながら走らせることができるものを選びます。静かな環境が子どもの遊びに大きな影響を与えることがすぐに分かるでしょう。

(おもちゃコンサルタント・坂本秀子)


「クーゲルバーン(シロフォン付き玉の塔)」(ベック社、ドイツ。本体は木製、鉄。玉は約60個) 上にある穴に玉を入れると、ゆっくり転がり落ちていき、最後にシロフォンをソファミレドと鳴らす。ひとつだけある大きな玉で小さな玉をせき止める。大きな玉を外し、一気に玉が転がる時の子どもの表情は必見

「アウリスグロッケン」(アウリス社、スウェーデン。打棒2本付き) 初めて出合う楽器だから、正確な音程と美しい音色のものを。小さな澄んだ音、心地よい響きのグロッケンは子どもが弾く(たたく)ようになっても耳障りでない






おえかきランド

おえかき

木を見ていると

なぜか人や動物に見える

ささの木ははりねずみ

きんもくせいはおしゃれな女の人

なんだか木が人や動物が

わらってる

おどってる

木    長崎市立大浦中3年  木村広大(ポエムも)


おえかき
池の来て、すいれんのはっぱを見た

はじめはみどり

だけど、太陽の魔法にかかったら

みどりが黄色になってくる

黄色が青になってくる

ぜんぶ太陽のらくがきだ

太陽のらくがきは

とってもきれいなんだ

それは太陽の芸術さ
太陽の魔法  長崎市立諏訪小4年  本多泉紀(ポエムも)







童話の森
夜の畑のおまつり
 文・横林久美子 絵・樋口洸樹

 「かくれんぼするものよっといで」

 大きな声が夜の畑(はたけ)にこだましました。すると、あちこちのやぶから、うさぎたちがとんで来ました。今夜は十五夜(や)です。なんだかみんなそわそわしています。おや、もぐらが顔をだしてうさぎたちの様子(ようす)をうかがっています。

 「ねえ、もぐらさん。ぼくたちといっしょにかくれんぼしない?」と、うさぎが声をかけました。すると、もぐらは顔をひっこめ地面にもぐりこんでしまいました。

 「もういいかい」

 「まあだだよ」

イラスト  うさぎたちの楽しそうな声が畑中にひびきわたりました。お月さまは目をまあるくして、赤ちゃんうさぎが転ばぬように地面を明るく照らしてくれています。

 あちこちに小さな土の山ができています。赤ちゃんうさぎはこの山をすべったり、とびこえたりしてとても大喜びです。そこへ、先ほどのかわいいもぐらが顔をだし「ぼくたちも仲間(なかま)にいれてよ」とたくさんの仲間をつれてやって来ました。お父さんうさぎが言いました。

 「今、とびこえた小さな土の山は、このもぐらさんたちが作ってくれたんだよ」

 「ほんと、知らなかった。ありがとう、早くいっしょに遊ぼうよ」と、赤ちゃんうさぎがもぐらたちとじゃれはじめました。おや、ブルーベリーの木で眠(ねむ)っていた虫(むし)たちも目を覚(さ)ましはじめました。なんだかますます畑がにぎやかになってきました。まるでおまつりです。小鳥たちのかわいいさえずりが畑一面にこだましはじめました。うさぎのダンスがはじまりました。もぐらは穴掘(あなほ)り競争(きょうそう)をはじめています。小鳥や虫たちは得意(とくい)ののどで応援合戦(おうえんがっせん)をはじめました。

 いつのまにか、お月さまは眠たくて雲にかくれはじめました。

 「おおい、そろそろ終わりにしようよ。この畑のおじいさんが見回(みまわ)りにくるぞ」と、お父さんうさぎが大声で叫(さけ)びました。

 みんなは「また明日」と約束(やくそく)して、それぞれのねぐらに帰っていきました。

 「おじいさん、明日の夜も畑でおまつりさせてね。おいしいブルーベリーがたくさんできるといいね。みんなで応援していますよ」と。

 さあ、おじいさんのお仕事がはじまります。

(諫早市小船越町、58歳、公務員。絵は大村市立中央小1年)






ニ ュ ー ス を 知 ろ う  長崎新聞から

ミゲルの墓石発見
 16世紀後半(せいきこうはん)、大村純忠(おおむらすみただ)ら九州のキリシタン大名(だいみょう)の名代(みょうだい)として、少年4人が欧州(おうしゅう)を訪れた「天正遣欧(てんしょうけんおう)少年使節(しせつ)」の1人、千々石(ちぢわ)ミゲルのものとみられる墓石(ぼせき)=写真=が、西彼多良見(たらみ)町で発見されました。少年使節は1582(天正10)年に長崎をたち、8年後の90年に帰国(きこく)しましたが、キリスト教禁教(きんきょう)が進む中で、不遇(ふぐう)な後半生(こうはんせい)を送ったとされ、正確な墓所(ぼしょ)はいずれも分かっていません。ミゲルは帰国後、キリスト教を捨(す)てたとされ、足跡(そくせき)には謎(なぞ)が残っていました。 (2月29日1面ほか)
ニュース写真
 
対馬、壱岐市が誕生
 対馬(つしま)6町(厳原(いずはら)、美津島(みつしま)、豊玉(とよたま)、峰(みね)、上県(かみあがた)、上対馬(かみつしま))と壱岐(いき)4町(郷ノ浦(ごうのうら)、勝本(かつもと)、芦辺(あしべ)、石田(いしだ))がそれぞれ合併(がっぺい)し、「対馬市」と「壱岐市」が誕生しました。県内の自治体(じちたい)合併は1973年に長崎市が三重(みえ)村を編入(へんにゅう)して以来(いらい)31年ぶり。両市の発足(ほっそく)で、県内の市町村の数は8市70町1村から10市60町1村となりました。県内ではほかにも合併の話が進んでおり、今回の合併は「平成(へいせい)の大(だい)合併県内第1号」となります。(2日1面ほか)


有家小でごみ拾い
 南高有家(ありえ)町立有家小の6年生48人が、卒業を前に同小周辺の環境美化活動(かんきょうびかかつどう)をしました。家庭科の「近くの人々の生活を考える」授業の一環(いっかん)。児童らはグループに分かれ、有家川沿いに「まあいいや 一人の気持ちが ゴミの山」などと書いた看板(かんばん)を立て、通学路(つうがくろ)のごみ拾(ひろ)いなどをしました。公園では滑(すべ)り台(だい)やブランコの化粧直(けしょうなお)しもし、幼いころ遊んだ遊具(ゆうぐ)に感謝(かんしゃ)しました。(3日9面)



こどもパークへもどる長崎新聞トップへもどる