長崎新聞社 こどもパーク

10月27日長崎新聞掲載

読みごろ絵本
「白雪姫」

   芸術性高く 楽しみ共有
ジョゼフィーン・プール文
アンジェラ・バレット絵
島 式子訳
(ブックローン出版、1456円)

 世界の昔話というと、今の子どもたちはディズニー映画しか知らないかもしれません。死も恐怖(きょうふ)も憎悪(ぞうお)も存在しない、ただ明るく無害(むがい)なお話。

 この「白雪姫」はそんなディズニーとは正反対の、本来のグリム童話の魅力を余(あま)すところなく伝えている絵本です。

 何といっても素晴(すば)らしいのはアンジェラ・バレットによる絵です。一ページ、一ページがまるで芸術作品のようです。ねたみも憎(にく)しみも知らない白雪姫の愛らしい表情、わが子に前妻(ぜんさい)の面影(おもかげ)を見いだしてしまう王の苦悩(くのう)の顔、しっとの炎(ほのお)を燃やすお后(きさき)の冷酷(れいこく)な美しさ、森の中を恐怖に駆(か)られて疾走(しっそう)する白雪姫。そのドラマ性のある絵に思わず時間を忘れて見入ってしまいます。特にお后が老婆(ろうば)に化(ば)けて姫を殺(ころ)しにくるページは鳥肌(とりはだ)が立ちます。

 このような作品を読むと、絵本というものがいかに芸術性が高く、かつ子どもから大人までが一緒に楽しみを共有(きょうゆう)できるものであるかということをつくづく感じさせられます。 (JPIC読書アドバイザー・鈴木綾子)

絵本 中
絵本表紙









おえかきランド

おえかき
ようい どん!
長崎市立諏訪小1年
西村 昌之
おえかき
地 球
長崎市立諏訪小5年
大浦 直人(ポエムも)

地球がもしまっすぐだったら

どうなるのかな

たくさんの所から

有名な物を見れるかもしれないよ

地球がまっすぐでいいかもね









童話の森
おばあちゃんのおと
文と絵 つの やよい

 げんちゃんが「あっ」と小さなこえをあげて、げんかんをとびだしました。

 「ああーあ、いっちゃった」 赤と青のきれいな色がちらっと見えて、ディーゼル列車(れっしゃ)は走り去(さ)ってしまいました。

 お兄ちゃんとお姉ちゃんが「またくるからね。こんどは早く見ようね」と三歳のげんちゃんをなぐさめました。三年生のお兄ちゃんと一年生のお姉ちゃんも小さいときは、げんちゃんとおなじだったからです。

 おひるになるころ、こんどはお台所でガタガタガタガタと、げんちゃんのしらないへんなおとがきこえてきました。

 げんちゃんは「なんだろう」とのぞきにきます。

 お姉ちゃんは「げんちゃん。あれはね、もうすぐおいしいごはんがたけますよってあいずなの、ね、おばあちゃん」っておばあちゃんを見上げます。

イラスト  「そうね。あなたもいつもびっくりしたのね。このおかまはもうあなたのお父さんの年とおなじぐらいかな?」

 夕方、こんどはおふろばの方でガタゴト、ガタゴト音がします。

 またまた、げんちゃんがやってきました。おばあちゃんは、せんたくきに「ごめん、ごめん、もっとおぎょうぎよくいれますね」といって、せんたくものをいれなおしました。

 「げんのおうちのせんたくきは、ブーってなるんだけど、おもしろいね」

 一年にいちどだけ、おばあちゃんちできく、おもしろいおとです。

(長崎市柳谷町、66歳)





ニ ュ ー ス を 知 ろ う  長崎新聞から

浮立で児童ら交流
 北松世知原町と佐世保市大和町の子どもたちによる浮立笛(ふりゅうぶえ)交流会があり、約40人が合同演奏=写真=や浮立についての研究発表などで交流を深めました。世知原小の児童は授業や公民館講座(こうざ)で浮立の伝承(でんしょう)に取り組み、大和町でも浮立を復活(ふっかつ)させ、地元の日宇小の児童が毎年夏に地区の祭りで披露(ひろう)しており、今回の交流会を実現(じつげん)しました。童謡(どうよう)の「もみじ」などを演奏(えんそう)。伝統(でんとう)を守る心意気(いき)を示しました。(22日14面)

ニュース写真
 
親子で環境考える
 親子ふれあい環境(かんきょう)フェアが佐世保市の佐世保公園で開かれ、多くの親子連れがクイズ形式で身近な環境問題に触(ふ)れました。今回は地球に優(やさ)しい生活を家庭で考えるきっかけになればと、親子が遊べるイベントを実施(じっし)。ごみを題材(だいざい)にしたクイズや、ペットボトルを利用した的当(まとあ)てゲームに挑戦(ちょうせん)したりして、遊びながら環境問題について理解を深めました。母親と参加した山崎香緒里さん(13)は「使えるものは再利用(さいりよう)した方がいいですね」と感想(かんそう)を話していました。(21日12面)

帆船がオランダへ
 一昨年秋閉園(へいえん)した長崎オランダ村のシンボルとして親しまれた木造帆船(もくぞうはんせん)プリンス・ウィレム号(約2000トン)が、売却先(ばいきゃくさき)のオランダに移送(いそう)されるためタグボートにえい航(こう)され村に別れを告げました。園内の桟橋(さんばし)でセレモニーがあり、地元の園児や中学生、町民ら約500人が日の丸とオランダ国旗(こっき)を振り、「母国(ぼこく)に帰り、日本とオランダの友好の証(あか)しとして語り継(つ)いでほしい」との願いを込めて別れを惜しみました。 (22日1面)



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