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文と絵 道上杏奈 「わぁ。かわいい! でも家、マンションだもんなぁ…。バイバイ」 はぁ。また行っちゃった…。私、ネコの仲間(なかま)・ミケネコのメス。三日前まで、でっかいお家のペットだったのよ。でも、そこのご主人さまが、私をダンボール箱に入れて隣町(となりまち)まで連(つ)れてきて帰っちゃったの。そう、捨(す)てネコに大変身(だいへんしん)…。それから学校帰りの女の子たちがみんな話しかけてくれるんだけど、みんな行っちゃうのよ。もちろん今日も。誰(だれ)か私を拾(ひろ)ってくれないかなぁ。 「おや」 ちょうどその日の午後七時ごろ、一人の八十歳(さい)ぐらいのおばあさんが、立ち止まりました。もう夏のはずが梅雨(つゆ)のせいで今、雨が降っています。 「捨てネコかい」 この時だ! と感じた私は、一生懸命(けんめい)声をかけました。
「ミャー、ミャー」『連(つ)れてって。お願(ねが)い。私を救(すく)う神様(かみさま)になって!』。そういっているのにおばあさんは、手を出してくれません。 「しょうがないねえ」 『あっ』と、気付いた時にはもうおばあさんのうでの中にいました。 「家においで」 私は、安心しておばあさんのうでの中で気持ちよくねてしまいました。 セミの大きな声が、聞こえて目がさめました。そこは、おばあさんの家。 「目がさめたかい」 私は、いすに座っているおばあさんのひざへジャンプしました。そして、おばあさんは話します。 「ペットはねぇ、かわいがられて捨てられるのが多いのよ。でも、あなたのように必死(ひっし)で生きている生命は、この地球にたくさんいるの。だからあなたは“メイ(命)”って名前よ。メイも生命を大切に大切にしてね」 「ミャ〜」 “生命”。それは、たくさんいるのね。みんなで生命を守らなきゃ。 (長崎市三ツ山町、市立川平小6年、12歳)
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