マスコット
動物の形ススキで
秋も深(ふか)まり、道端(みちばた)などにススキも見られるようになりました。ススキは秋に咲く七種類の代表的な日本の花、「秋の七草」の一つです。このススキを使って動物のマスコットを作ってみましょう。 ススキは花穂(ほ)が開いていない若いものを集めて乾燥(かんそう)させておきます。土台はフラワーアレンジメント用の吸水(きゅうすい)性スポンジ(園芸店などで販売されています)をカッターなどで切って形を作って使います。動物の頭と胴体(どうたい)の土台部分を作ったら、頭は花の部分、胴体は首の部分を中心に穂を小分けしたものをスポンジに接着剤(せっちゃくざい)を付けながら挿(さ)します。
あとは丸いボタンなどで目、鼻(はな)をつけ、棒(ぼう)で頭と胴をつなぎます。手や耳、しっぽはススキの小分けした穂数本をスポンジに挿して、接着剤で形を整(ととの)えます。耳やしっぽの長さ、目の配置(はいち)でずいぶん表情も変わってくるでしょう。 出来上がったマスコットに木の実や秋の花を一緒(いっしょ)に添えると楽しいでしょう。風も冷たくなってきますが、手作りの動物たちは気分を温かくしてくれると思います。 (北松農業高校施設園芸科教諭・三宅留美)
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文と絵 川上優子 ある国に流行に敏感(びんかん)な王子様(さま)がいました。ファッション雑誌(ざっし)を欠(か)かさず読み、週に二度は家来(けらい)を連(つ)れ街(まち)を歩き若者の服の着こなしを見たり、最近街で何がはやっているかを観察(かんさつ)していました。そんな王子様に城内(じょうない)の人達(ひとたち)は困(こま)っていました。「これ、いけてるだろ?」。耳にピアスをし、ダボダボのズボンを腰(こし)まで下げている王子様が家来に言いました。「それもお似合(にあ)いですが、やはり王子様にはこれが一番お似合いかと」。家来は金色の飾(かざ)りの付いたフリフリの王子さまらしい服を差(さ)し出しました。「そんなださい服は着たくない!」「明日は国をあげてのお見合いです。そんな服で出たら絶対に断られます。ですから明日だけでもこれをどうか着てくださらないと」「嫌(いや)だといったら嫌だ!」。王子様は部屋を出て行ってしまいました。 困った家来は王様に相談しました。「王子様も困ったもんじゃ、さてどうしたものか…そうだ、いい考えがある。国中の人々へ王子に内緒(ないしょ)で通達(つうたつ)を出そう!」。王様に名案(めいあん)が浮かんだようです。
そしてお見合いの日。王子様は家来を連れ、相変(あいか)わらずダボダボズボンに耳ピアスをして街へ流行チェックに出かけました。しばらく歩くと小さな笑い声が聞こえてきます。変に思った王子様は近くにいた若者に、何がそんなにおかしいと尋(たず)ねました。若者は答えました。「その服、超(ちょう)ダサいです」。王子様は戸惑(とまど)いました。「そんなばかな! これが最新の流行ファッションのはず!」。でも、街を歩く若者は違っていました。なんとみんな、王子様が嫌がっていたフリフリ王子様ファッションを着ていたのです。「今はあれがはやってるのか!」。王子様は急いで城に戻りダボダボズボンを脱ぎ、以前着ていたフリフリ服を着ました。家来も一安心、お見合いもこれで大丈夫そうです。国王はあの時、国中の人々にこう言ったのです。「明日の王子のお見合いはこの国の将来がかかっている。だから、成功させるために明日は若者全員ダボダボズボンを脱ぎ捨て、みんな今わしが着ているようなフリフリ王子様風の服を着るように」、と。 でも、困ったことが一つ。「街の流行がどう変わるのか目が離(はな)せない」と王子様の街へのファッションチェックが週に一、二度から毎日になってしまいました。(長崎市横尾2丁目、21歳、会社員) |
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