貝割れ菜栽培
種の生命力に驚き
植物は二酸化炭素(にさんかたんそ)を吸い込んで光合成(ごうせい)を行い、生育(せいいく)のためのエネルギーをつくっています。また、人間と同じように酸(さん)素を吸って、二酸化炭素を出す呼吸(こきゅう)も行っています。 特に、種(たね)が発芽(はつが)するときには、十分な水分、ある程度(ていど)の温度が必要で、呼吸も盛んに行われます。 身近なものを利用して、種が発芽する様子が観察(かんさつ)できる「貝割れ菜(かいわれな)」を栽培(さいばい)してみましょう。種の生命力にびっくりすると思います。 種は大根、二十日大根、ブロッコリーなどを用意し、目の細(こま)かいざるなどに入れて水道の流水(りゅうすい)で洗います。その後、一晩(ひとばん)は水につけておいてください。
種をまくときは、土台に十分に水分を含(ふく)ませます。その上に種を重ならないように置いていきます。水に浸(ひた)し過ぎると呼吸ができないので、適度に水分を補給(ほきゅう)します。二、三日後には発芽の様子がはっきり分かるでしょう。 四―五センチになったら土台から切り取って収穫(しゅうかく)します。植物の新芽、貝割れ菜はビタミンを豊富(ほうふ)に含んでいます。栽培が終わったら食卓(しょくたく)へ運んでおいしくいただき、夏の疲れを解消(かいしょう)して二学期に備(そな)えましょう。 (北松農業高施設園芸科教諭・三宅留美)
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文と絵 伍田さつき 中学一年生の良太君のクラスに転校生が来ました。彼の名前は椿(つばき)みゆき君。みゆき君は少し不良っぽい男の子。クラスのみんなは怖(こわ)そうなみゆき君に、なかなか話し掛(か)けようとはしませんでした。 「明、今日来た転校生さ、何だかイヤだよな。ピアスつけてるし」。学校の帰り道、良太君は親友の明君に話しました。明君も軽くうなずきます。 そのとき川の橋のところで、みゆき君が座(すわ)っているのを、良太君たちが見つけました。みゆき君は立ち上がって、何かに話し掛けました。
みゆき君は、「ごめんな。おれの家ではおまえを飼(か)うことができないんだ。でも明日も来るから待っていろよ」と言って立ち去って行きました。良太君たちはあわてて橋の方へ行くと、そこには小さな子犬がエサをおいしそうに食べていました。「椿って本当はいいやつかも」。良太君は小さくつぶやきました。それから良太君と明君は、みゆき君の優しさをたびたび目にしました。例えば、日曜日に公園で遊んでいるとき、車いすに座ったおばあちゃんと散歩しているところや、小学生のいじめを止めているところなど。何げない優しさです。 そんなある日、席替(せきが)えがありました。みんなみゆき君と同じ班(はん)にはなりたくないようで、みゆき君は一人ぽつんとしていました。 「椿、いや、みゆき。ぼくたちと同じ班になろうよ」。良太君と明君、それに話を聞いた友人の夏君と隆君、克彦君も来ました。 「何だよ、お前たち」。つんとしているみゆき君。すると明君が言いました。 「ぼくたち、みゆき君と友達になりたいんだ。みゆき君の優しさ、たくさん知っているから」。明君は手を差し出しました。「ボク、みゆき君が大好きだよ」。夏君たちも手を差し出しました。 「みんな…」 みゆき君はほほ笑(え)んで、良太君たちの手を借(か)りて立ち上がりました。 「先生、ぼくたちの班、できあがりました」。良太君にまた新しい友達ができました。 (長崎市鳴滝1丁目、20歳、フリーター) |
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