簡単な野菜作り
残り物育てて何度も収穫
植物は祖先(そせん)や形態(けいたい)によって、「科(か)」に分類(るい)されています。 ミツバやセリはセリ科の野菜でニンジンと同じ仲間、ネギは花を観賞(かんしょう)するユリと同じユリ科の野菜です。ナス、ピーマン、トマト、ジャガイモはナス科の植物で、意外な親せき関係もあります。そんなことも考えながら、簡単な野菜作りに挑戦(ちょうせん)してみましょう。 準備(じゅんび)するものはネギやミツバなどの根がついた状態で、店に並んでいる野菜です。
料理に使った後に残る二―三センチの根元(もと)の部分を、用土に植え付けます。鉢(はち)がない場合は、牛乳パックや空き缶などの底に、排(はい)水用の穴を開けて代用してください。 根は茎(くき)が少し用土から出るくらいに植えます。今ごろの気温であれば、数日で葉が伸び始めてくるのが分かるでしょう。 水は土が乾(かわ)いたら、鉢底から水が出てくるくらいたっぷりあげてください。葉が伸びたら、二―三センチ茎を残して切り取り、料理に使ってください。切り取った後からは、また茎や葉が伸び始め、繰り返し収穫(しゅうかく)できます。ミツバは暑い所、日の強く当たるところは苦手なので、場所には注意してください。 こうして植えておくと、ちょっと買い忘れたとき、料理に彩(いろど)りがほしいときに役立ちます。茎や葉の伸び方も観察(かんさつ)するとおもしろいでしょう。(北松農業高施設園芸科教諭・三宅留美)
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文・井川碧 絵・幸田せいら 梅(うめ)の花が散り、桃(もも)のつぼみがふくらむころは、土の中にもふんわり春の気配を感じます。カエル村ではすでに回覧板(かいらんばん)も回ってきました。
お父さんカエルは、冬眠にあきてうずうずしているピョン太に向かってこう言いました。 「なあピョン太、たとえ啓蟄の日がきても、春の天気は変わりやすく大雪の日だってあるんだよ。もう少しの辛抱(しんぼう)だ。しばらく様子を見て引っ越しすることにしよう」。お父さんはピョン太の頭をなでて言い聞かせました。
いよいよ三月六日、啓蟄の日が来ました。ピョン太は田んぼめがけてピョコンピョコンと、ぎこちない足取りで跳びました。田んぼはカエル達(たち)の住み家、遊園地です。すべり台、ブランコ、シーソーも去年のままです。一通り遊ぶと体の調子も良くなり、思いきり飛び回りました。 気が付くと、辺りは薄暗(うすぐら)く寂(さび)しくなってきました。家に戻(もど)ろうにも道がわからず、ぼんやり途方(とほう)にくれていると、手足が冷たくしびれてきます。体を温めようと枯れ葉を集めもぐろうとしたとき、 「道に迷(まよ)い困(こま)っているのね。あったかーいお部屋があるから、こっちへいらっしゃい」とやさしい声がしました。その方へ行くと、緑のじゅうたんに銀色のふかふかしたベッドが置いてありました。ピョン太は小さな声で「あなたのお名前は?」とたずねました。 「私は猫柳(やなぎ)といいます。この時期になると毎年、あなたのような冒険家(ぼうけんか)が困っているので、その方をお泊めしているのよ」と答えてくれました。 ピョン太は「ありがとうございます」と頭を深く下げ、猫柳のベッドに入りました。ベッドは、それはそれは温かく、いつの間にかピョン太はすやすや眠ってしまいました。 (南高吾妻町牛口名、69歳、主婦。絵は孫、5歳) |
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