紙パック
再利用で小物入れに
梅雨(つゆ)真(ま)っただ中。高温多湿(こうおんたしつ)でのどが乾(かわ)き、ジュースを飲(の)む回数(かいすう)が増(ふ)えていることと思(おも)います。紙(かみ)パック入りの飲料水(いんりょうすい)は飲むだけで終(お)わらせず、容器(ようき)を再利用(さいりよう)してペン立(た)てや小物(こもの)入れを作(つく)ってみてはいかがでしょう。 まず、飾(かざ)りに使(つか)う押(お)し花(ばな)(葉(は)だけでもいいです)を作ります。作り方(かた)は花によって違(ちが)いますが、本の間(あいだ)に数日(すうじつ)挟(はさ)んだり、急(いそ)ぐ場合(ばあい)は厚(あつ)い紙に包(つつ)んで重(おも)しをのせ、レンジで一分前後(ぜんご)加熱(かねつ)するとできます(焦(こ)げる場合もあるので注意(ちゅうい)してください) 。
紙パックは内側(うちがわ)が白いものを用意(ようい)します。きれいに洗(あら)って切(き)り広(ひろ)げておいてください。 紙パックの白い面(めん)に出来上(できあ)がった押し花を接着剤(せっちゃくざい)で張(は)ります。次(つぎ)に花が透(す)けてみえるくらいの薄(うす)い紙や布(ぬの)を張ります。上からアイロンをかけると、布や紙がパックについて花をカバーします。アイロンの熱(あつ)さは、ハンカチのしわがきれいにのびるくらいと思ってください。 ここまでできたら、パックの内側が表(おもて)になるようにテープで組(く)み立て、きれいな包装紙(ほうそうし)を全体(ぜんたい)に張ります。 花を張った面は、花が見(み)えるように包装紙を切り抜(ぬ)いて窓(まど)を作ってください。窓の形(かたち)は丸(まる)、三角(かく)、星形(ほしがた)など自由(じゆう)です。つるしたり、ふたをつけたりと工夫(くふう)してみてください。 紙パックは、底(そこ)に穴(あな)を数カ所あければ、短期間(たんきかん)ですが鉢(はち)代(が)わりに植物(しょくぶつ)を栽培(さいばい)することもできます。 ジュースでゆっくりのどを潤(うるお)しながら、どんなものを作るか考(かんが)えてみてはどうでしょうか。 (北松農業高校施設園芸科教諭・三宅留美)
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文と絵 川上優子 リラおばさんは小さなパン屋(や)の店主(てんしゅ)です。年末(ねんまつ)のある寒(さむ)い日、店(みせ)に一匹(ぴき)のヘビがやってきました。ぷるぷるふるえて、とても寒そうです。かわいそうと思(おも)ったリラおばさんは、ヘビにマフラーをまいてあげました。ヘビはとても喜(よろこ)んで、お礼(れい)に「リラおばさんの行(い)きたいところへ連(つ)れていってあげる」と言(い)いました。 リラおばさんは迷(まよ)いましたが、ヘビに連れていってもらうことにしました。リラおばさんがヘビの体(からだ)に乗(の)ると、ヘビはニョロっと空へ浮(う)かびました。「リラおばさん、どこに行きたい?」「うーん、そうだわ。私(わたし)の子どもたちが幼(おさな)かったころへもう一度(いちど)…」 ![]() ヘビは空からパッと姿(すがた)を消(け)し、昔(むかし)、リラおばさんが家族(かぞく)で住(す)んでいた家(いえ)の上に現(あらわ)れ、地上(ちじょう)に降(お)りました。リラおばさんはゆっくり家の前(まえ)まで歩(ある)いていきました。そっと庭(にわ)を見(み)てみると若(わか)かりしころのリラおばさん、幼い三人の子どもたち、そして早くに死(し)んだ夫(おっと)がお昼(ひる)を食(た)べています。 しばらくすると夫が席(せき)を立(た)ち、家の外(そと)へ出(で)て言いました。「ちょっとおじさんの家まで行ってくるよ」。その言葉(ことば)を聞(き)いたリラおばさんは、心臓(しんぞう)がドキンとしてこう言いました。「あなた、そこの角(かど)を曲(ま)がってはだめよ!」。すると夫は振(ふ)り向(む)きました。「え?あなたはだれですか?」「私は…、とにかくそれ以上(いじょう)前に進(すす)まないで!」。リラおばさんが叫(さけ)んだ瞬間(しゅんかん)、ドスンという大きな音がしました。トラックと自動車(じどうしゃ)が正面衝突(しょうめんしょうとつ)したのです。リラおばさんの夫はその事故(じこ)に巻(ま)き込(こ)まれて死んだのでした。 現実(げんじつ)の世界(せかい)に戻(もど)ったリラおばさんは、ひどく疲(つか)れていました。「ヘビさん、私やってはいけないことをしてしまいました。死ぬはずの運命(うんめい)だった夫を助(たす)けてしまった。生(い)きていてほしくて」「大丈夫(だいじょうぶ)、泣(な)かないで。よいお年(とし)を」というと、ヘビは姿を消しました。 リラおばさんはベッドの上で目が覚(さ)めました。そこには三人の子どもたちがいました。リラおばさんはとび起(お)きて「父(とう)さんは?」と辺(あた)りを見回(みまわ)しました。「母(かあ)さん、何(なに)言ってるの。父さんはもういないでしょ。夢(ゆめ)でも見たの?」「私たちも父さんの夢見たよ。顔(かお)にしわがいっぱいできて、長(なが)生きしているみたいだった」。それを聞いたリラおばさんは、夫は私たちの夢の中で生きているのだと、うれしさでいっぱいでした。 (長崎市横尾2丁目、会社員、19歳) |
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