新型インフルエンザ感染の疑いがあった横浜市の高校生は、その後の検査でAソ連型だったことが確認された。米国から成田空港に帰国し簡易検査で陽性反応を示した女性もA香港型だった▲いずれも新型インフルエンザではなく、とりあえずひと安心と言いたいところだが、その後も新たに感染が疑われる症例が各地で相次いで起きている▲世界的に拡大の一途の新型インフルエンザ。国や関係機関には今後も迅速で正確な情報の提供、“水際”での防疫対策の徹底とともに、感染者が見つかった場合も感染拡大防止に万全の対策を講じてほしい▲新型インフルエンザは「弱毒性」という。また、インフルエンザウイルスは気温と湿度が低い方が活性化し、高温多湿のこれからの季節は生存率が低くなるとされる。だが油断は禁物。手洗いやうがいの励行、外出時のマスク着用など、できる限りの予防は引き続き必要だ▲今のところ渡航制限などは出ていないが、旅行会社では発生源とされているメキシコへのツアーを中止したり、企業では海外出張の自粛、学校では海外への修学旅行を取りやめる動きも出ている▲このほか、国内で感染が広がり市民が外出を控えるようになれば、消費の減退につながりかねないなど、経済にさまざまな支障が出ることも予想される。新型インフルエンザが不況で落ち込んだ景気までもさらに冷え込ませないか心配だ。(裕)
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