記録なき被害者調査へ 県が国への報告も検討
【五島】カネミ油症事件について県は12日、被害届を出さず油症検診を受けていない人にも対象を広げ、実態把握調査に取り組む方針を明らかにした。自治体の広報紙にチラシを折り込むなどして周知し、調査可能な人と連絡を取る。
県は本年度、保健所への被害届や油症検診記録を基に未認定患者の実態調査を進めている。昨秋、未認定患者らに計約1400通の調査票を送り、これまでに約300通を回収、分析している。本年度末までに作業を終え、国に必要な情報を伝える方針。
調査対象の拡大は、汚染油を摂取しながらも油症を隠したいなどとの事情で届け出ず、記録に残っていない被害者がいる可能性もあるため。
県生活衛生課によると、被害が集中した五島市の協力を得て市の3月号広報紙(3月1日配布)に連絡を求めるチラシを折り込む。連絡先は県生活衛生課(電095・895・2364)か市健康政策課(電0959・74・5831)。連絡があれば、油症検診の受診を勧め、聞き取り調査で記録し、国への報告も検討するという。
五島市だけでなく、長崎市など県本土の自治体を通じた周知についても検討中。県生活衛生課は「県内全域を対象に情報提供を受け、被害者の掘り起こしにつなげたい」としている。
2010年2月13日長崎新聞掲載
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