救済法成立求め決議 カネミ油症大集会

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カネミ油症「ナガサキ大集会」で被害者を放置した国の責任を指摘する下田順子さん(左)=長崎原爆資料館
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国内最大規模の食品公害カネミ油症事件を考える「カネミ油症 被害者の救済を求めて! ナガサキ大集会」(実行委主催)が24日、長崎市平野町の長崎原爆資料館で開かれた。五島、長崎両市などの油症患者40人を含む約200人が参加。油症がダイオキシン類の経口摂取による人類史上初の被害という点を踏まえ、抜本的な被害者救済法の早期成立を目指す決議を採択した。
カネミ油症は公的救済の枠組みがない状況。今国会で、民主党の本県選出国会議員らが提出準備を進めている救済法案成立への流れを加速させるのが狙い。患者らが県本土で大きな集会を開くのは20年前の裁判終結後初めて。
諫早市の油症患者、下田順子さん(48)と長崎ウエスレヤン大の学生3人は「油症とは何ですか」と題して対話。下田さんは、油症発覚の8カ月前に食用油の汚染に関連して鶏が大量死したダーク油事件が発生したのに、汚染食用油への対応を取らず油症被害を拡大させたとして国の救済責任を強調。後世への影響では、わが子の体の異変を語り、次世代被害の実態把握の必要性を指摘した。
本県出身の5人の油症患者も、わが子が胎児性油症で生まれたり自殺したことなどそれぞれの壮絶な人生を語り、継続する健康被害を訴えた。
同党の犬塚直史参院議員は「救済法案を今国会で通さなければならない」と述べ、同党の福田衣里子衆院議員(長崎2区)も「自分にできることは何でもしたい」と決意。小川博文全国被爆体験者協議会長は「一緒に頑張ろう」とエールを送った。
閉会後、救済法案の立法作業を犬塚議員らと進める保田行雄弁護士は、早急に日弁連に協力要請し、3、4月に法案作成を完了させる考えを示した。
2010年1月25日長崎新聞掲載
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