カネミ油症第2世代の女性が証言 原因不明の症状に不安

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「24日の集会を先(の救済)につながるきっかけにしてほしい」と語るカネミ油症の第2世代の女性=県内
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県民レベルでカネミ油症事件を考えようと24日午後2時、長崎市の長崎原爆資料館で開かれる「カネミ油症 被害者の救済を求めて! ナガサキ大集会」を控え、油症の第2世代である県内の女性(20)が取材に応じ、初めて思いを語った。(報道部・山田貴己)
ダイオキシン被害のカネミ油症の後世への影響は、懸念されながらも実際に語られることは少ない。油症の女性患者の子どものへその緒から高濃度のダイオキシン類が検出された研究結果もあるが、国が次世代被害を認める状況にはまだない。汚染油を直接摂取した第1世代は子や孫の健康を気に病む一方、子らに与える苦悩を恐れて油症自体を隠しているケースも多い。
女性の母は子どもだった1968年、カネミ倉庫の汚染油を摂取。21年後、女性は生まれ、現在は福祉施設で働き今年、成人式を迎えた。
女性は原因不明の症状に悩まされ続けている。頭痛が始まると終日治まらず、薬も効かない。上から押さえ付けられるような倦怠(けんたい)感。吹き出物が腕、背、尻など全身に順次出て、跡が残る。第1世代と似た症状だ。
幼いころから母に油症の話は聞いていたが、はっきり自覚したのは高校生の時。ある集会で、母が油症被害の詳細を証言。それを聞いて泣いた。母を苦しめ、自分にも関係あるかもしれない。「食べ物に有害な物質が混ざること自体が信じられない」。涙が止まらなかった。
油症検診を受けたが認定されなかった。「汚染油を食べてないから影響ないのかな。でも…」。年の離れた弟も体が弱い。「自分たちに何が起きるのかすごく怖い。次世代に影響があるなら、はっきりさせて認定してほしい」と訴える。
友人に油症のことをそれとなく聞いてみたこともあったが知らなかった。もっと同世代に伝え、同じ立場の油症の第2世代にも会ってみたいと最近考えている。「自分たちに起きていることを語り合えば、何か見えてくるかも」
「ナガサキ大集会」について女性は「たくさんの人に油症が未解決のまま続いていることを理解してもらい、先(の救済)につながるきっかけにしてほしい」と希望。立法作業が本格化する抜本的な救済法案に関しては「次世代のことも忘れないで」と語った。
2010年1月21日長崎新聞掲載
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