来月、長崎で大集会 20年前の裁判終結後初
国内最大規模の食品公害カネミ油症事件の被害の実相や救済について県民と考える「カネミ油症 被害者の救済を求めて! ナガサキ大集会」が来年1月24日午後2時、長崎市平野町の長崎原爆資料館で開かれることが22日分かった。油症患者ら約80人が参加予定で、400人規模の集会となる。油症を秘匿する患者らによる県本土での集会は20年前の油症裁判終結後、初めて。
カネミ油症五島市の会、カネミ油症訴訟統一原告団(長崎)、新認定訴訟原告団・弁護団、長崎ウエスレヤン大の学生有志、カネミ油症被害者支援センター(YSC)などによる実行委主催。来年の通常国会に民主党の本県選出国会議員らが抜本的な救済法案を提出する準備を進めており、それに呼応して世論を喚起し、法案成立の流れを加速させるのが狙い。
集会では、事件の経過や要望報告、未認定を含む患者の訴え、学生との対話などがある。
1968年発覚の同事件は、ダイオキシン類の経口摂取という人類初の健康被害をもたらした。しかし、裁判でカネミ倉庫、カネカ、国などは賠償責任を長期間争い、患者に不利な形で終結するなど複雑な経過をたどっている。
他の公害と比較して救済レベルが著しく低いと指摘され、医療費の公的負担、健康管理手当や遺族給付金支給、治療研究の推進などの救済法成立は患者たちの悲願となっている。
認定患者は、3月末現在で全国1927人(生存1394人)。本県は779人で、県内在住者は367人。未認定患者は県内外で1万人以上とみられる。
実行委員長の藤原寿和YSC事務局長は「近年の油症救済運動は、長崎県の被害者がけん引している。救済法提出は過去最大の剣が峰。長崎から救済実現の声を発信したい」と話している。今後、県民の集会参加を広く呼び掛ける。問い合わせは藤原委員長(電090・1792・4985)。
2009年12月23日長崎新聞掲載
|