諫早の油症患者・下田さんが講話 ウエスレヤン大で公開授業

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油症被害で苦しんだ少女時代を語る下田さん=諫早市、長崎ウエスレヤン大・西山ホール
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カネミ油症事件を扱った公開授業「危機を生きる」が22日、諫早市栄田町の長崎ウエスレヤン大・西山ホールで開かれた。山城順教授の講義の一環で、同市在住の油症患者、下田順子さん(48)が市内では初めて講話。少女時代から苦しめられた油症被害の実相と患者を救わない国、企業への怒りを訴えた。
大学の授業で油症をテーマにするのは珍しく、学生約70人と市民や五島の患者ら約40人が出席した。
山城教授は、旧約聖書「ヨブ記」の主人公ヨブと、福岡県内の敬虔(けいけん)なクリスチャンで患者として救済運動の先頭に立った故紙野柳蔵さんの苦難を対比させながら解説した。
下田さんは、小学校低学年時に有害物質に汚染された食用油を食べ、ひどい鼻血や全身の吹き出物、倦怠(けんたい)感などにさいなまれた日々を回顧。食の問題として一般市民も無関係でない点を強調した。継続する健康被害とわが子の健康不安、救済の枠組みのない現状を指摘し「私たちは41年間も国に見捨てられてきた」と語った。
授業後の意見交換会では、同一家族内でも油症の認定、未認定を線引きする現行制度について市民が質問。下関市立大の下田守教授、カネミ油症被害者支援センターの藤原寿和事務局長らが答えた。
諫早市内の自営業の女性(56)は「今までは人ごとだったが、もっと油症のことを知らなければと思った」と話した。
2009年10月24日長崎新聞掲載
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